秋葉原殺傷事件から12年 犠牲者悼み交差点で献花



 秋葉原無差別殺傷事件の現場付近に設置された献花台で、手を合わせる女性=8日午前、東京都千代田区

 東京・秋葉原の繁華街で平成20年、7人が死亡し、10人が重軽傷を負った無差別殺傷事件は8日、発生から12年を迎えた。現場となった交差点には献花台が設けられ、通行人らが犠牲者を悼んだ。

 通勤途中に花を手向けた東京都荒川区の女性会社員(30)は「事件当日は友人と秋葉原に遊びに来る予定で、もしかしたら自分が巻き込まれていたかもしれず、人ごとには思えない。こんな事件はもう二度と起きてほしくない」と話した。

 事件は20年6月8日午後0時半ごろに発生。元派遣社員の加藤智大(ともひろ)死刑囚(37)がトラックで歩行者天国に突っ込み、通行人をはねた後、車を降りて近くにいた買い物客らをダガーナイフで襲撃した。

 加藤死刑囚は殺人などの罪で起訴され、27年2月に最高裁で刑が確定した。判決は「没頭していたインターネット掲示板で受けた嫌がらせに怒って犯行に及んだ」と動機を認定した。



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