原油価格が3カ月ぶり水準 OPECプラス減産延長で





米カリフォルニア州沖の原油採掘施設=4月20日(ゲッティ=共同)

 石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟の連合体「OPECプラス」が6月末までの予定だった現在の削減量(日量970万バレル)を7月末まで1カ月間、延長することで合意したことを受け、7日のニューヨーク原油先物相場、週明け8日の東京商品取引所の先物価格がそれぞれ上昇した。

 米国産標準油種(WTI)の7月渡しは一時、1バレル=40ドル台をつけるなど、3月上旬以来、約3カ月ぶりの高値水準となった。東京商品取引所の中東産原油の指標価格は、一時1キロリットル当たり前週末清算値(株価終値に相当)比1760円高の3万110円を付け、約3カ月ぶりに大台の3万円台となった。

 石油連盟の杉森務会長(JXTGホールディングス社長)は8日、減算延長について「世界の石油需給の均衡化に向けた強い意思と結束を改めて示したものだ」と評価した。



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