青葉容疑者を鑑定留置 9月10日まで





青葉真司容疑者に、犠牲者や負傷者の名前一覧を見せる書記官(イラスト・坂井雅恵)
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 京都アニメーション放火殺人事件で、殺人などの疑いで逮捕された青葉真司容疑者(42)の勾留理由を説明する手続きが9日、京都地裁(鵜飼奈美裁判官)で行われた。青葉容疑者もストレッチャーに乗せられて出廷したが、意見は述べなかった。京都地検は9日、青葉容疑者の精神状態を調べる鑑定留置を請求し、認められたと明らかにした。9月10日までの3カ月間、専門家による鑑定を受け当時の精神状態などを調べる。

 青葉容疑者は昨年7月の事件時に大やけどを負っており、ストレッチャーに乗せられた容疑者が出廷するのは極めて異例。鵜飼裁判官は「事件の性質、捜査や供述の内容、精神状態などから、第三者を介した罪証隠滅や逃亡の可能性がある」と勾留理由を説明。青葉容疑者の弁護人は「第三者とは誰で、逃亡などの可能性の根拠は何か」とただしたが、鵜飼裁判官は「捜査上の秘密にも当たる」として言及しなかった。

 続いて行われた意見陳述で弁護側は、「証拠の収集は終わっており、全身に重度のやけどを負っている青葉容疑者が証拠隠滅や逃亡する現実的可能性はない」とし、勾留取り消しを求めた。

 弁護側は2日、京都地裁に勾留理由の開示を請求。地裁は5日、勾留延長を決定し、開示手続きを9日に指定していた。



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