【ソウル=名村隆寛】韓国の朴槿恵(パク・クネ)前政権下での国政介入事件で、前大統領、朴槿恵被告(68)=収賄罪などで公判中=と共謀し財閥から賄賂を受け取ったとして収賄罪などに問われた女性実業家、崔順実(チェ・スンシル)被告(63)に対する上告審の判決公判が11日、韓国最高裁で開かれた。最高裁は上告を棄却し、懲役18年の実刑とした2審判決が確定した。
確定判決には崔被告への罰金200億ウォン(約18億円)、追徴金約63億ウォンも含まれている。
崔被告には1、2審で懲役20年などの判決が言い渡されたが、最高裁は昨年8月、一部の有罪判断に誤りがあるとして2審判決を破棄。高裁に審理を差し戻した。崔被告は一貫して無罪を主張していたが、実刑確定は確実視されていた。崔被告が逮捕、起訴されて3年7カ月で刑が確定した。
最高裁は法令違反を理由に、朴被告の2審判決も高裁に差し戻している。検察は差し戻し審で、懲役35年などを求刑している。朴被告の高裁での判決公判は7月10日の予定。