夏恒例「巡回ラジオ体操」など全日程中止 NHK発表





NHK放送センター外観=東京都渋谷区(古厩正樹撮影)

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、NHKは今年度の「夏期巡回・特別巡回ラジオ体操・みんなの体操会」(10月18日まで)と「第59回1000万人ラジオ体操・みんなの体操祭」(10月4日)の全日程を中止すると発表した。

 昭和28年に始まり、NHKやかんぽ生命、NPO法人全国ラジオ体操連盟が主催する夏期巡回ラジオ体操会は、小中学校などの夏休み期間中に全国で開催している。その模様はラジオで中継放送され、夏の風物詩として浸透してきた。

 NHKによると、新型コロナウイルスによる感染状況が見通せない現状と、不特定多数の参加者が集まるイベントの特性を考慮して中止を決定したという。今年は休校していた学校の多くが、学習時間の確保のため夏休みの短縮を決定。自治会や町内会の単位でも、ラジオ体操の実施を断念する地域が増えている。

 NHKは引き続きラジオ第1・第2放送で「ラジオ体操」を、また、総合とEテレで「テレビ体操」「みんなの体操」を放送する。「みんなの体操」は、ラジオ体操に比べて運動量を低く抑えているため、高齢者らも取り組みやすい内容になっている。



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