スウェーデン衣料品大手H&Mは15日、2020年3~5月の売上高が前年同期比50%減の286億6400万スウェーデンクローナ(約3300億円)だったと発表した。新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、各国で店舗の営業規制が実施されたことなどが響いた。
衣料品大手ではZARAなどを展開するスペイン・インディテックスも新型コロナの影響で20年2~4月期の純損益が赤字に転落。21年までに最大で世界全体の16%に当たる1200店を閉鎖する方針を決めるなど、苦境に立たされている。
H&Mによれば、4月中旬には約80%の店舗が一時的に閉鎖に追い込まれた。現在は全体の約18%に当たる約900店が引き続き営業できていないとしている。
一方、各地で外出が制限されたのを背景に、3~5月のインターネット販売の売上高は36%増となった。(共同)