関電子会社がローカル5G実証施設を開設 企業とサービス開発





オプテージが公開した、模型の電車をローカル5Gで無線操作するデモ=17日、大阪市内(黒川信雄撮影)
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 関西電力の通信子会社「オプテージ」(大阪市中央区)は17日、工場や商業施設などエリア限定で第5世代(5G)移動通信システムを提供できる通信技術「ローカル5G」の実証施設を本社内に開設し、記者団に公開した。施設では企業と連携して実証事業を行い、ローカル5Gを活用したサービス開発を進めつつ、顧客として囲い込みを図る狙いがある。

 ローカル5Gは対象施設まで既存の光回線を外部から引き、施設内などに設置した基地局から電波を飛ばす仕組み。工場内にシステムを設置すれば、多数のロボットや生産ラインを無線で制御したりすることが可能になる。

 17日に公開された実証施設では、ローカル5Gを使って施設内の離れた場所からバーチャルキャラクターを操作し受け付けをさせるサービスや、電車の模型を遠隔操作し、ローカル5Gの通信速度を体感できるデモなどが公開された。

 総務省は昨年12月にローカル5Gの免許交付を始めたが、端末開発などが追い付かず、国内での本格的な商用サービス提供はこれからとされる。オプテージは今秋以降、新施設を使い、複数の企業と工場や発電プラントなどへのローカル5Gシステム構築に向けた実証実験を開始する計画だ。

 ローカル5GをめぐってはNTT西日本も今年4月、山口県と協定を結び、産業振興に向けた活用方法の検討を始めると発表している。



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