17日午前の東京株式市場の日経平均株価(225種)は反落した。16日に大幅上昇した反動で、利益を確定する売り注文が優勢になった。下げ幅は一時200円を超えた。
午前終値は前日終値比167円71銭安の2万2414円50銭。東証株価指数(TOPIX)は7・94ポイント安の1585・51。
16日は日銀が金融政策決定会合で中小企業などへの資金繰り支援策の拡大を決めたことなどを追い風に株価が急騰した。ただ新型コロナウイルスの感染再拡大の懸念は強く、17日は一段の高値は見込みにくいと警戒されて売りが先行した。
厚生労働省が宮城県、東京都、大阪府で実施した調査では、ほとんどの人が新型コロナの抗体を持っていなかった。中国・北京では11~15日に判明した新型コロナの発症者が100人を超えた。国内外で再流行への不安が高まり、投資家心理の悪化につながった。