美容医療の第一人者である高須クリニック院長・高須克弥氏(80)と、人気漫画家の西原理恵子氏(60)は、2012年の交際宣言から今年で13年目を迎えます。二人は現在、週末を中心に共に過ごす事実婚関係にあり、高須氏が2014年に発覚したがん治療を続けながら精力的に活動する中で、その絆は一層深まっています。お互いを「推しとオタク」と表現する独特なパートナーシップは、年齢や困難を乗り越え、現代社会における愛の多様な形を示しています。
パパラッチ報道から始まった「事実婚」宣言
当初、高須氏と西原氏は交際を公にするつもりはなかったといいます。しかし、高須氏の定宿で二人がキスしている現場をパパラッチに捉えられ、その写真が週刊誌『女性セブン』に持ち込まれたことから状況は一変しました。西原氏が漫画家デビューした小学館の担当者を通じて、この情報が伝わると、二人は先手を打つことを決意します。
高須氏は「週刊誌に出されるくらいなら、こっちから先に出しちゃえ!」と語り、西原氏も「”W不倫”など事実でないことを書かれるのは嫌だった」と、誤解を避けるために情報公開を選択しました。結果として、『女性セブン』での熱愛対談は、二人の「交際宣言」という形で世に報じられることになります。当時40代を過ぎていた西原氏は、この公表によって「あ、私、彼女なんだ」と、自らの立場を初めて意識したと振り返り、その瞬間を「正直、ちょっと嬉しかった」と率直な気持ちを明かしています。
支え合う関係の始まり:文通と「ぼくんち」への共感
二人の距離が縮まったのは、交際宣言よりもさらに前の出来事がきっかけでした。高須氏は2010年に妻・シヅ氏を、西原氏は2007年に前夫・鴨志田穣氏を亡くしており、家族ぐるみでの交流があった二人は、やがて文通を始めるようになりました。高須氏は、以前から西原氏の漫画『ぼくんち』のファンであり、ある雑誌で西原氏が「今いちばん会いたい人は高須クリニックの院長」と書いているのを見て、自らファンレターを送ったといいます。
西原氏は高須氏を「私が『もう腹パンじゃぁ』っていうくらいネタの宝庫で、面白さの通知表があるなら”トリプルA”」と表現し、自身の漫画を深く理解し愛してくれる高須氏の存在を何よりも喜んでいます。この互いへの深い理解と尊敬が、「私たちはカップル以前に”推しとオタク”」という言葉に凝縮されており、彼らの関係性の本質を表しています。
互いを認め合う絆:病と仕事に立ち向かう日々
2014年にがんが判明して以降も、高須氏は治療を受けながら高須クリニックの院長として第一線で働き続けています。西原氏は、そんな高須氏の姿を見て「必死に働いている姿を見ているから、私も働こうってエネルギーをもらってる」と語り、互いに仕事への情熱を刺激し合う存在です。
高須氏は、周囲から「変わった人」として見られがちだった自身を、西原氏がネタにしてくれることに喜びを感じています。「僕にはね、認めてくれる人がいないんです。教師や同級生、業界の人たちもたいてい、『高須は変わっとる。自分たちとは違う』って変わり者扱いする。けど、そんな僕をネタにしてもらえるなんて最高じゃないですか」という言葉からは、西原氏が彼にとってかけがえのない理解者であることが伺えます。西原氏にとって、漫画の原稿を誰よりも先にLINEで高須氏に送ることが「私からのプレゼント」であり、互いの存在そのものが最大の喜びと支えとなっているのです。
高須克弥氏と西原理恵子氏、笑顔で寄り添う姿。長年のパートナーシップと相互の支え合いを示す象徴的な写真
高須克弥氏と西原理恵子氏の13年にわたる事実婚関係は、一般的なカップルの枠には収まらない、個性的で深い絆によって結ばれています。病と向き合いながらも仕事と人生を謳歌する高須氏を、西原氏が全身で支え、またその姿から自身も活力を得る。そして、互いの才能と個性を深く認め合う「推しとオタク」のような関係は、多くの人々に共感と感動を与えています。彼らの物語は、困難に直面しても、愛と信頼、そして相互の尊重があれば、人生を豊かに生き抜くことができるという力強いメッセージを投げかけています。
参考文献
- 『FRIDAY』2025年11月7日号
- FRIDAYデジタル
- Yahoo!ニュース (記事元)





