米アップルは22日、パソコンの頭脳を担うプロセッサーを自社で設計し、年末までに発売する「Mac(マック)」に搭載する計画を発表した。米インテル製から移行を進める。主力のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」向けは既に自社で設計しており、製品間で連携しやすくして競争力を強化する。
新プロセッサーは高度な安全性を実現し、人工知能(AI)技術も活用しやすくなるという。移行期間は2年程度を見込む。
アップルはパソコンのプロセッサーを2006年からインテル製に移行。それまでは米IBMなどと共同開発したプロセッサーを搭載していた。
クック最高経営責任者(CEO)はオンラインで開いた開発者会議で「マックにとって歴史的な日だ」と述べた。インテル版マックへのサポートも続けるとしている。
米メディアによると、アップルはスマホのチップと同様に、ソフトバンクグループ傘下の英半導体開発大手アーム・ホールディングスのライセンスに基づきプロセッサーを設計する。(共同)