東京メトロ副都心線の電車内で紙袋に火をつけたとして、警視庁捜査1課は現住建造物等放火未遂と威力業務妨害容疑で、東京都新宿区西新宿、職業不詳、長沢和裕容疑者(36)を逮捕した。調べに容疑を認め、「渋谷方向に向かう電車を狙った」などと供述している。
逮捕容疑は13日午後3時ごろ、豊島区の千川-要町間を走行中の電車内で、持ち込んだ紙片入りの紙袋にライターで火をつけ、床材を焼損させるなどしたとしている。火災に気づいた乗客が駅員に通報して消火活動を行い、電車の運行に約10分の遅れが生じた。
捜査1課によると、長沢容疑者は小竹向原駅から乗車し、車両内を徘徊(はいかい)。3号車のドア付近の床に火をつけた紙袋を放置し、要町駅で降車していた。当時、3号車には4、5人の乗客がいたという。