【ワシントン=住井亨介】米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は6月30日、上院の公聴会で証言し、新型コロナウイルスについて米国の現状が続けば、「1日10万人」の感染者増があり得るとの認識を示した。現在は同4万人の感染者増があるが、さらに増加する可能性を指摘した。
ファウチ氏は、カリフォルニア州やテキサス州などで感染者が記録的に増えている現状を踏まえ、「現状では完全に(感染を)制御できていない。悪化する懸念があり、非常に憂慮している」と述べた。
また、ファウチ氏は「いくつかの条件を満たさないまま経済再開を急いでいる地域がある」と述べ、性急な経済再開に警鐘を鳴らした。