米政府が先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)を8月31日、9月1日の両日に同国で開催する案を日本政府に打診していたことが2日、分かった。政府関係者が明らかにした。安倍晋三首相は出席する方針で、トランプ米大統領との首脳会談も調整する。
議長国の米国は6月末頃に、ワシントン首都圏で開催することを目指していた。だが、新型コロナウイルス感染症の世界的流行でドイツなどが難色を示し、トランプ氏は9月に延期すると表明していた。
トランプ氏はまた、G7にロシア、オーストラリア、インド、韓国を加えた「G10またはG11」に拡大する意向も示していた。これに関し、菅義偉官房長官は6月29日の記者会見で「最終的にどのような開催形式になるかは米国が調整する。G7の枠組みを維持することは極めて重要だ」と述べ、G7拡大に慎重な姿勢を示している。