NY市、店内飲食の解禁延期 新型コロナ再流行懸念、加州も中止





ニューヨーク州のクオモ知事

 米国各地で新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、経済活動の再開をとどめる動きが相次いでいる。東部ニューヨーク州のクオモ知事は1日の記者会見で、ニューヨーク市のレストラン店内飲食の再開延期を発表。西部カリフォルニア州のニューソム知事もロサンゼルス郡を含む19郡に対し、レストランなどの店内営業を中止するよう命じた。

 クオモ氏は6日を目指してきた再開の延期理由として、感染拡大のリスクが高いことを挙げた。全米50州のうち35州で感染が広がっているとして拙速な経済再開に慎重姿勢を示す一方、新型コロナの脅威から目を背け続けているとしてトランプ大統領を批判した。

 ニューヨーク市は6日に経済再開の第3段階に移行する見通しで、店内飲食の解禁はその柱だった。クオモ氏は市の感染状況は落ち着いているものの、対人距離の確保など感染抑止策に従っていない市民が多く見られると指摘。店内飲食は「安全な状況」になるまで無期限で延期するとした。

 一方、カリフォルニア州では新型コロナ感染症による死者が6千人を超えたほか、入院患者数も増加傾向が続いており、当局は再び規制強化に動いている。

(共同)



Source link