休業店舗で食事無料提供 コロナ影響の人へ、外食チェーン店

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無料の食事を提供するコロワイド食堂=6月15日、調布市

無料の食事を提供するコロワイド食堂=6月15日、調布市
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 居酒屋「甘太郎」や焼肉店「牛角」などを展開する外食大手のコロワイドは、休業中の店舗を利用して食事を無料で提供する「コロワイド食堂」を東京、神奈川、千葉、埼玉の4都県で実施している。「新型コロナウイルスの感染拡大で影響を受けた人」が対象で、利用者はひとり親世帯や求職者、学生など幅広い。飲食業界はかつてない苦境に立たされ、同社も例外ではないが、食を通じた社会貢献は利用者から支持を集めている。

 6月15日、東京・調布駅前でコロワイド食堂を実施している店舗を取材した。広い店内では、親子や若者が食事を楽しんでいる。メニューは、唐揚げやしょうが焼き、アジの開きなど数種類の日替わり定食から選ぶことができ、デザートやフリードリンクも付く。

 「バイトの収入がなくなり、最近は1日1食の生活。無料でこんなごちそうを食べられるのはすごい」。同店で食事をしていた中国人留学生の蔚朝良さん(24)は笑顔を見せた。3月に専門学校を卒業したが、コロナ禍で就職活動が難航し、アルバイト先も休業で収入を絶たれたという。一緒に食事をしていたお笑い芸人の佐藤俊平さん(30)も「劇場が休業して芸人としての仕事もなく、バイト先も休業で苦しい状況」と明かす。周囲でも、生活に困っている若者は多いという。

 コロワイドの広報室長、高橋敬一郎さん(45)によると、無料の食堂を始めたのは、店舗の休業でアルバイト従業員の生活が厳しいとの声を受け、社員が「会社として食事だけでも支援できないか」と提案したことがきっかけだった。利用は自己申告制だが、ひとり親世帯や求職者、学生など食費の経済的負担が増大している人が対象だといい、「食事を通して、生活に困っている人々に元気になっていただけたら」と期待する。

 同社は自粛要請の影響で業績が悪化。不採算の店舗196店の閉店を決めており、調布市のコロワイド食堂は閉店が決まった居酒屋の店舗だ。同店の店長だった谷口弘晃さん(27)は「いまでもお客さんから電話で営業の問い合わせがあり、閉店は悲しいが、困っている方々に食事を提供し『ありがとう』と感謝されるとうれしい」と語る。

 利用していた日本語教師の女性(69)は「ありがたいし、頭が下がる」と感謝する一方で、「これまではごちそうする立場だったのに、ごちそうされる側になってしまった」とうつむく。日本語を教えていた外国人の生徒は2月以降、それぞれの国にチャーター機で帰国してしまい、仕事を失ったという。これまで外国人支援やボランティア活動など、支援してきた側だったが、仕事を失い、支援される側になったことは悔しいとも語った。

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