主力旅客機「737MAX」の墜落事故に端を発した経営危機が続く米航空機大手ボーイングは29日、2020年4~6月期決算を発表した。最終損益は23億9500万ドル(約2500億円)の赤字だった。赤字は19年10~12月期から3四半期連続。新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちとなった。
また中型機「787」の生産を21年から月6機に削減する。22年までに7機に減らすとした4月時点の計画をさらに見直した。部品を供給する川崎重工業やSUBARU(スバル)など日本メーカーへの打撃は必至だ。
売上高は前年同期比25%減の118億700万ドル。737MAXの運航停止に伴う補償費用などのほか、旅客需要の急減で別の機体の引き渡しや支払いの延期も相次いで迫られ、収支悪化が続いた。19年4~6月期の最終損益は29億4200万ドルの赤字だった。(共同)