安楽死求める仏男性、飲食と服薬を再開 痛みに耐えられず


安楽死求める仏男性、飲食と服薬を再開 痛みに耐えられず

【AFP=時事】不治の病を患い、自らの意思で安楽死する権利を求めて飲食や服薬を完全に拒否する意向を示していたフランス人男性が、その試みを中止したことが分かった。男性の支援者らが16日、明らかにした。

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 アラン・コック(Alain Cocq)さん(57)は、安楽死を禁じるフランスの法律の改正をエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領に訴えるため、9月に自ら死にゆく様子をソーシャルメディア上で生配信することを計画した。

 9月5日から飲食と服薬を3日間絶ったが、痛みが耐え難いものとなったため緩和ケアを受け入れた。コックさんは12日から再び飲食と痛み止め以外の医療を絶ち、「最期まで続ける」と語っていたが、再び飲食と治療を受け入れたという。

 コックさんはAFPに送った短いメッセージの中で「私の健康は急速に悪化している」と述べ、フランス東部ディジョン(Dijon)の自宅に戻ったことを明らかにした。

「尊厳死の権利のための協会(ADMD)」のジャン・リュック・ロメロ(Jean-Luc Romero)会長は、コックさんは治療を中止して増した痛みに「最初の時と同じように耐えることができなかった」と述べた。

 コックさんは動脈壁が癒着するまれな病気を患っており、長年痛みに苦しんできた。近年、複数回にわたって手術を受けたが、寝たきりになるのを防ぐことはできなかった。

 コックさんは当初、フェイスブック(Facebook)で自らの死を生配信しようとしたが、自殺を図る様子を配信することは規約で禁止しているとして、同社は生配信を防ぐ措置を講じていた。【翻訳編集】 AFPBB News



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