トランプ氏、応援演説で「恥を知れ」と身内批判 共和党困惑「悪夢のシナリオ」

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トランプ氏、応援演説で「恥を知れ」と身内批判 共和党困惑「悪夢のシナリオ」

 ジョージア州では民主党のバイデン前副大統領とトランプ氏の票差が約1万2000とわずかで、州選管当局は2回の再集計を経てバイデン氏勝利を確定した。

 しかし、トランプ氏は演説の冒頭で「言っておくが、ジョージアで勝ったのは我々だ」と発言。他の多くの州でも自身が勝利した結果が覆されたと、根拠のない主張を繰り返した。

 CNNテレビなどによると、トランプ氏は演説前の5日午前、ジョージア州のケンプ知事(共和)に電話し、確定した大統領選の結果を覆すため、州議会の臨時会招集を求めた。

 ケンプ氏は要求を拒否した模様で、トランプ氏は演説で「知事はなぜ民主党に味方するのか。恥を知るべきだ」などと何度も不満を口にし、2022年次期知事選への対立候補擁立も示唆した。

 共和党は、上院であと1議席獲得すれば多数派を維持できる。決選投票に向け党の結束を促すことが目的の集会で、トランプ氏が身内批判を繰り返したことは「州内の党関係者にとって悪夢のシナリオ」(アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション紙)となった。

 一方、空港に設けられた演説会場は屋外だったが、集まった数千人の支持者は密着し、マスクを着用する人も少なかった。【ワシントン高本耕太】

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