韓経:中国景気回復でバイチャイナ…「来年は人民元高に」

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中国人民元が値上がりし、現在1ドル=6.5元の為替レートが28年ぶりに1ドル=5元台に入るという見方が出ている。経済が回復している中国の株式と債券を購入するためにグローバル資金が集まり、人民元の需要がしばらく拡大するという予想だ。

◆「グローバル資金が中国流入」

13日のブルームバーグ通信によると、米シティグループは来年末に為替レートが1ドル=6元を割るとみている。シティグループは今年8月まで為替レート予測を1ドル=6.5元としていた。シティグループ中国エコノミストの劉利剛氏は「来年までは中国の資産が世界のどの国よりも上昇傾向となるはずで、このためグローバル資金が流れ込むだろう」と分析した。

上海外国為替市場では11日、1ドル=6.5462元で取引を終えた。今年5月27日の1ドル=7.1697元から半年間で8.7%ほど元高ドル安が進んだ。7日(1ドル=6.5295元)に比べるとやや元安ドル高だが、今後は元高ドル安が続くという見方が多い。

スイス投資銀行UBSは6カ月後に1ドル=6.3元台に入ると予想している。ゴールドマンサックスは来年末に1ドル=6.3元になると予想した。ドイツ銀行、BNPパリバなども最近、来年は元高ドル安が進むという見方を示した。

1ドル=5元台に入れば1993年末以来となる。当時、固定換率制だった中国は輸出拡大を通じた経済回復のため、1993年末に1ドル=5.8元だった為替レートを94年1月2日に1ドル=8.7元と50%も通貨切り下げをした。その後、2014年初めの1ドル=6.1元台となったが、6元を割ったことはない。

◆「人民元高は輸出に悪材料」指摘も

中国金融当局によると、今年、世界の投資家は中国の株・債券の比率を30%以上増やした。外国人は今年に入って中国上海証券市場で906億元、深セン証券市場で1248億元と計2154億元(約3兆4340億円)の買い越しとなっている。これを受け、海外投資家が基準とするCSI300は今年23%上昇した。

人民元高の最も大きな原動力は中国の速い景気回復だ。新型コロナを先制的に統制した中国は今年、世界主要国のうち唯一プラス成長すると予想される。中国の11月の輸出は前年同月比21.1%増、輸入は同比4.5%増で、過去最高の754億ドルの黒字となった。

中国金融当局は新型コロナ克服のために供給した流動性を段階的に回収する計画だ。企業・家計部門に対する不良債権問題が深刻になる前に動き出すということだ。このため金利を上げれば海外資金が中国にさらに流入し、人民元高が進む可能性がある。これとは対照的に米国は「ゼロ金利」を長期間維持する予定であり、ドル安は続くという見方だ。

しかし人民元高が中国経済の回復にリスク要因になるという指摘もある。劉氏は「人民元高で中国製品の価格が上昇すれば、中国経済回復のカギである輸出にマイナスの影響を与える」と話した。

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