韓経:「半導体品薄は半年続く」…減産を選択した韓国GM「初めての事態」

[ad_1]

半導体供給不足による自動車産業の危機が始まった。韓国GMは車載用半導体の品薄現象のため富平第2工場の生産規模を従来の半分に減らすことにした。写真は、昨年2月に新型コロナ感染拡大による部品供給の支障で停止した富平工場の生産ライン。 韓経DB
半導体供給不足による自動車産業の危機が始まった。韓国GMは車載用半導体の品薄現象のため富平第2工場の生産規模を従来の半分に減らすことにした。写真は、昨年2月に新型コロナ感染拡大による部品供給の支障で停止した富平工場の生産ライン。 韓経DB

韓国GMが車載用半導体の品薄現象に対応できず減産に入る。半導体が不足して自動車を製造できないという未曽有の事態を迎えた。半導体供給不足による自動車産業の危機が本格的に始まったという分析が出ている。

韓国GMは8日から富平(プピョン)第2工場の稼働率を従来の半分に低めると4日、発表した。生産台数も月およそ1万台から5000台水準に減らすという。韓国国内の自動車工場が半導体を確保できず生産を減らすのは初めて。

減産は米ゼネラルモーターズ(GM)本社の決定だ。GMの米国フェアファックス、カナダ・インガーソル、メキシコ・サンルイスポトシの工場は生産を全面停止する。富平第2工場を含む4カ所の工場の月減産規模は5万台に近い。韓国GMは「半導体の供給が非常に流動的な状況」とし「生産計画も週単位で決めて運営する予定」と説明した。

半導体不足現象はGMだけの問題でない。アウディ、フォード、トヨタ、フィアットクライスラー、フォルクスワーゲンなどグローバル自動車企業も先月から相次いで減産に入った。業界では、現代自動車・起亜など韓国国内企業も近いうちに半導体不足で生産できない状況を迎える可能性があるという見方が出ている。

◆車1台に半導体200-300個…自動運転車はその10倍

「車載用半導体供給不足現象は今年7-9月期まで続くだろう」。半導体不足で自動車を生産できない事態が当分続くという市場調査会社IHSマークイットの警告だ。核心半導体の一つ、マイクロ・コントロール・ユニット(MCU)の場合、いま注文しても納品は26週後となる。業界では今年のグローバル自動車生産量が半導体供給不足のため当初の予想より2-4%減少するという懸念も出ている。

◆韓国GM「生産計画を毎週変える」

国内自動車企業では韓国GMが最初に打撃を受けた。韓国GMは8日から富平第2工場の生産を従来の半分に減らすと4日、発表した。富平第2工場はマリブやトラックスを生産している。2交代勤務を1交代勤務に転換したり、勤務日数を半分に減らす案が検討されている。会社関係者は「通常、月単位で生産計画を立てるが、当分は1週間ごとに生産計画を変えるしかない状況」とし「いつ工場が正常稼働するか分からない」と話した。

ゼネラルモーターズ(GM)の米国フェアファックス、カナダ・インガーソル、メキシコ・サンルイスポトシの工場は「シャットダウン(稼働停止)」を決めた。GMは10日に工場運営計画を具体的に明らかにする。業界関係者は「長期的には富平第1工場や昌原(チャンウォン)工場など他の韓国GM工場も減産する可能性が高い」とし「GM本社が部品供給を決める構造であるため、一部の工場は完全に停止することもあり得る」と憂慮した。

そのほかの自動車企業も半導体を確保できず危機を迎えている。フォードは一部の工場の稼働を停止し、アウディは職員1万人以上を休職させた。トヨタ、フォルクスワーゲン、フィアットクライスラー、ホンダ、日産なども特定モデルや特定工場の生産を減らしている。

車載用半導体の価格が上がる動きも見られる。半導体生産企業は自動車企業と製品価格引き上げ交渉を始めたという。半導体企業が「甲」の立場になって表れた現象だ。半導体価格が10%上がれば、自動車生産コストは約0.2%上がり、自動車企業の営業利益は1%ほど減少するというのが業界の意見だ。

◆自動車半導体市場が急成長

自動車には200-400個の半導体が入る。自動車エンジンおよび変速機を制御する車両制御装置(ECU)など核心部品、温度や湿度を感知するセンサーなど種類も多様だ。車両前後方カメラ、先進運転支援システム(ADAS)、インフォテイメント(車内情報提供装置)、電子キー、照明、ハンドル、サイドミラーなど半導体が入らない部品はほとんどない。

自動車内の電子装置が増え、必要な半導体の数も増えている。自動運転車時代を迎えれば2000個以上の半導体が入るという見方もある。IHSマークイットは車載用半導体市場が2019年の418億ドルから2024年には655億ドルに成長すると見込んでいる。

今年に入って車載用半導体の品薄現象が生じたのは、新型コロナパンデミック(大流行)の影響が大きい。グローバル自動車企業は自動車販売の急減に対応して半導体の注文を先に延ばした中、ファウンドリー(半導体受託生産)企業は家電および情報技術(IT)関連の半導体を生産し始めた。

非対面文化の拡大で半導体の需要が大きく増えた状況で、グローバル自動車の販売も反騰し始めた。自動車企業は急いで半導体を注文したが、ファウンドリー企業は6カ月分の注文をすべて受けた状態だった。

韓国GM以外の国内自動車企業も緊張している。現代自動車・起亜は2、3カ月分の物量を確保しているという。直ちに減産しなければいけない状況ではないが、半導体品薄現象が長期化すれば影響を受けるしかない。韓国自動車産業協会は最近、緊急懇談会を開いた。

業界は政府に対策の準備を要求する計画だ。政府が世界最大ファウンドリー企業の台湾TSMCや国内企業と交渉して物量を確保してほしいと要請するということだ。

[ad_2]

Source link