次世代中型衛星1号は打ち上げ後に高度497.8キロメートルの軌道で約2カ月にわたる初期運営過程を経て6月以降から本格的な精密地上観測映像を提供する予定だ。写真は電磁波環境試験中の次世代中型衛星1号。[写真 韓国航空宇宙研究院]
科学技術情報通信部は20日午後3時7分(現地時間午前11時7分)にカザフスタンのバイコヌール宇宙センターから打ち上げられる予定だった次世代中型衛星1号の打ち上げがロケットの問題で暫定延期されたと明らかにした。
科学技術情報通信部はこの日午後、「打ち上げ予定だった次世代中型衛星1基とキューブ衛星は現地事情により暫定延期された。バイコヌール宇宙センターの打ち上げ技術陣が正確な原因を調査中」と明らかにした。続けて「21日の同じ時間に打ち上げられるか点検している」とした。
暫定延期は打ち上げ20分ほど前に発表された。航空宇宙研究院関係者は「ロケット上段部の制御系統に問題が発生したと連絡を受けた」と説明した。次世代中型衛星1号とキューブ衛星、日本の人工衛星などを載せて打ち上げられる予定だった「ソユーズ2.1a」のロケット上段部で問題が感知されたという。
科学技術情報通信部によると、次世代中型衛星1号はすべての機能が正常状態で維持されており、現在打ち上げサービス会社はソユーズロケット打ち上げ中断原因の分析と点検を完了した後に今後の打ち上げ日程を決める予定だ。
次世代中型衛星1号は1月22日にバイコヌール宇宙センターに移動し、韓国航空宇宙研究院の技術陣が50日にわたり機能点検、燃料注入、ロケットと組み立てなど打ち上げ準備作業を成功裏にすべて完了した。
衛星には解像度白黒0.5メートル、カラー2.0メートル級の光学カメラが搭載されており、打ち上げ後には国土資源管理、災害対応関連の公共需要に向け使われる。衛星は打ち上げ後高度497.8キロメートルの太陽同期軌道で活動し、6カ月間の初期運営過程を経て10月以降から本格的な標準映像製品を使用者に提供する計画だ。精密地上観測映像、広域農林状況観測映像、水資源観測レーダー映像などを提供するものと期待される。
次世代中型衛星の打ち上げは昨年11月に予定されていたが、新型コロナウイルスによる余波で延期されていた。