貸借が先月31日公開した電気車基盤のGTコンセプトカー「ジェネシスX」[写真 現代車]
現代自動車グループが高級車ブランド「ジェネシス」の電気車(EV)を電撃発売する。特に、ハイブリッド自動車(HEV)段階を省いてすぐに電気車モデルをリリースする。日本のトヨタ・日産は「レクサス」や「インフィニティ」のようなブランドで高級車市場を攻略するとき、先端のハイブリッド技術を積極的に活用した。現代車が日本より商用化でリードしている電気車の技術力を通じて高級車市場を攻略するという狙いとみられる。
5日、自動車業界によると、現代車ジェネシスの初めての電気車「G80e」が先月30日環境部から排出・騒音認証を取得した。また、今月21日から1週間開かれる中国上海モーターショーで最初公開し、今年下半期には内需市場から販売に入る。G80eの予想出庫価格は9000万ウォンだ。新しい電気車モデル「GV60」(仮称)も今年下半期に発売するものとみられる。GV60は現代車の電気車専用プラットホーム(E-GMP)を基盤に量産する。GV70より車体が小さいという意味でGV60に名付けられた。従来の内燃機関車モデルから派生した電気車を意味する「e」は車名から外された。
現代車がジェネシスを直ちに電気車として発売するのは、高級車市場に先に参入した日本完成車メーカーなどとは全く異なる戦略だ。日本のトヨタは2000年代初期にレクサスハイブリッドを主力として前面に出して北米市場に無事に到着した。日産もインフィニティを発売してレクサスの市場参入方式を借用した。韓国自動車研究院のイ・ハング研究委員は「日本のハイブリッドについていくためには電動化傾向が非常に早急に進められている」とし、「(現代車が)電気車への急速な転換がむしろ若い消費者に接近することが簡単だと判断したとみられる」と分析した。ジェネシスの北米総括を務めるマーク・デル・ロッソ最高経営者(CEO)も昨年10月現地インタビューで「ジェネシスは最も若いラグジュアリーブランドなのでミレニアル世代と若い富裕層を誘致する必要がある。未来志向的な観点から純粋な電気車がハイブリッドより望ましい」と明らかにした。ジェネシスのブランド歴史が比較的に短いため、最初から新しい技術で新しい消費層を攻略するというメッセージだ。また、現代車の内部でもハイブリッドと電気車動力界(パワートレイン)を同時に開発するのは効率的でないとの気流が形成されているという。
一方、現代車は未来車人材の確保の次元で最近研究開発本部で新入・インターン社員数百人を採用することにした。現代車関係者は「自動運転電気車とソフトウェア人材の確保のための採用」と明らかにした。