韓経:「技術誇張」のマイクロンにいら立ち…サムスン「DRAM回路線幅正確に公開」

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先月26日に開かれたサムスン電子の1-3月期業績説明会(カンファレンスコール)。 UBS証券アナリストのニコラス・ゴードワ氏が「1zDRAMの量産日程はどうなるか」と質問すると、サムスン電子メモリー事業部のハン・ジンマン副社長が尋ねてもいない回答を出した。「1zDRAMは15ナノメートルDRAMのことをいうのですが」。瞬間カンファレンスコール参加者はびっくりしたという。「ミスではないか」という話まで出てきた。サムスン電子が公式席上で「15ナノメートル」のようにDRAMの回路線幅を明らかにしたのは2015年2月以降で初めてだ。

◇サムスン、DRAM技術マーケティング本格化

ハン副社長のこの日の発言は「意図したもの」と確認された。5日の半導体業界によると、サムスン電子は今後自社DRAMの回路線幅を正確に公開し技術競争を本格化することにした。回路線幅は半導体メーカーの技術力を示す代表的な尺度に挙げられる。狭いほど小さく電力効率性が高い半導体を作れるためだ。

この5~6年間の業界の慣行は具体的な回路線幅を公開しないということだった。2016年にDRAM工程が10ナノメートル台に入り、DRAMメーカー同士で「ナノメートル単位の技術競争とマーケティングを自制しよう」という暗黙的な紳士協定を結んだ。工程難度が高いDRAMは回路線幅1ナノメートルを狭めるのにも2~3年がかかる。技術マーケティングの実益は大きくないのだ。

DRAMメーカーはこうした理由からこの5~6年間回路線幅をあいまいに表現してきた。2016年に10ナノメートル台のDRAMのうち最初に出てきた製品を「1x」(第1世代10ナノメートル)、2018年に登場した第2世代製品は「1y」、第3世代は「1z」と表現した。今年初めには第4世代を意味する「1a」まで登場した。

市場では1xは10ナノメートル台後半、1zは10ナノメートル台中盤程度と推定するだけだった。これに伴い、サムスン電子の1zDRAMとSKハイニックスの1zDRAMのスペック差に対しても具体的に把握しにくい状況だ。

◇激しい競争の中「技術優位」強調が目的

サムスン電子が6年ぶりに慣行を破り具体的に回路線幅を示した理由は何か。業界関係者は「自社のDRAM技術力に対する自信を示し市場の混乱を減らすのが目的」と説明した。また、「サムスン電子が下半期に量産する1aDRAMは14ナノメートル」と伝えた。

業界ではサムスン電子が回路線幅公開を決めた本当の理由として、激しくなっているDRAM産業の技術競争を挙げる。7ナノメートル以下のファウンドリー工程に主に活用された極端紫外線(EUV)装備がDRAM工程に使われるようになり、企業のプライドをかけたナノプロセス競争が進行中だ。台湾の南亜のような5位圏のDRAMメーカーなども10ナノメートル台序盤のナノプロセス入りを推進するほどだ。

サムスン電子は2016年初めに第1世代10ナノメートル(1x)DRAMの量産を最初に始めるなど技術競争でSKハイニックスやマイクロンなどライバル企業より6カ月~1年ほどリードした。2019年の1zDRAM開発までこうした基調に変化はなかった。あえて回路線幅を具体的に公開しなくても「DRAM技術力はサムスン電子が最高」という話が通じた。

雰囲気が変わったのは第4世代10ナノメートル(1a)DRAMからだ。3位のマイクロンが1月に「1aDRAMを世界で初めて開発・量産した」と電撃宣言した。業界と学界などでは「世界1位のサムスン電子がマイクロンに一発殴られた」という評価が出てきた。

◇ライバル企業は「突然なぜ?」ざわつく

サムスン電子DS(半導体部品)部門高位経営陣の間ではこうした評判に対し不満が相当なものと伝えられた。対外的に明らかにしていないが、サムスン電子メモリー事業部関係者らは1x、1y、1zDRAMのいずれも自社製品の性能が競合企業よりはるかに優れているという自負心を持っている。

マイクロンの1aDRAMを「本当の第4世代製品」といえるのかに対する疑問も相当なものという。マイクロンが「技術誇張」に出たという話だ。マイクロンは開発・量産のニュースを発表したが製品写真などは公開していない。ある半導体学科教授は「同じ世代と呼ばれるDRAMでも主要3社の製品間には明確な技術格差がある。技術力で最もリードしていると評価されるサムスン電子が『数字』を公開したのはこれ以上同じ扱いを受けないと宣言したもの」と分析した。

DRAM競合企業はすっきりしない反応だ。サムスン電子の戦略修正により不本意ながらDRAM業界の「技術マーケティング競争」がさらに激しくなると予想されるからだ。あるDRAMメーカー関係者は「内部では『サムスンが突然なぜ』という反応が出ている」としてやりにくそうな様子を示している。

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