NATO本部で歩きながら話す米国のバイデン大統領(右)と岸田首相(24日、ブリュッセルで)=代表撮影・時事
【ブリュッセル=谷川広二郎】先進7か国(G7)首脳会議に出席するためにベルギーを訪問中の岸田首相は24日午後(日本時間同日夜)、米国のバイデン大統領と短時間の立ち話を行った。
米ホワイトハウスによると、両首脳は北朝鮮による弾道ミサイル発射を強く非難した上で、外交的解決が必要だとの認識で一致した。バイデン氏は首相に対し、日韓の防衛に対する米国の責務は揺るぎないと伝えたという。
両首脳は、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を巡っても、日米両国の連携を確認した。
両首脳は昨年11月、英国で開かれた国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)の際にも短時間、言葉を交わしている。
岸田首相はこれに先立ち、英国のジョンソン首相と会談し、北朝鮮による度重なるミサイル発射は「国際社会に対する明白かつ深刻な挑戦だ」と強調した。両首相は連携して北朝鮮に対応することで一致した。
岸田首相は英国が東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて導入した日本産食品の輸入規制の撤廃手続きを進めていることを歓迎した。ジョンソン氏は好物という「福島産かりんとう」を持参。岸田首相と頬張る場面もあった。