ゼレンスキー大統領怒り、ロシア軍がキーウ州から撤退も「遺体にまで地雷」


ゼレンスキー大統領怒り、ロシア軍がキーウ州から撤退も「遺体にまで地雷」

国旗を掲げて道路を通行するウクライナ軍の装甲車両(ロイター)

【写真】女子柔道ビロディド、ウクライナ大統領と2ショット

 ロシア軍が撤退した地域では市民の深刻な犠牲が判明。人口約3万7000人のブチャだけで280人の遺体を集団埋葬したと市長が発表した。路上には平服姿の市民の遺体が横たわり、建物の地下室では拷問されたとみられる子どもの遺体も発見された。

 ゼレンスキー氏は声明で、撤収するロシア軍が「地雷を設置している」と非難。実際に撤退後の地域で地雷が見つかり、「民家や装備、殺された人々の遺体にまで地雷を仕掛けている」と怒りをあらわにした。地雷除去には最低10日かかるとし、住民にすぐ帰宅しないよう呼びかけた。1日の捜索で1500超の爆発物が見つかった村も。

 キーウでは3日午前4時21分と同11時2分に空襲警報が鳴り響いた。市当局は警戒継続を市民に訴えた。

 ウクライナメディアによると、ロシアとの停戦交渉に参加するウクライナ代表団のアラハミヤ氏は両国の協議が進展し、近い将来、首脳会談がトルコで行われる可能性に言及した。しかし、ロシア代表団を率いるメジンスキー大統領補佐官は首脳会談を実施できるほど停戦合意案の作成は進んでいないと表明した。

 米CNNテレビは、ロシア地上軍は期待したような戦果を挙げていないため、プーチン大統領は勝利を印象づける必要に迫られていると報じた。米情報当局は、東部が最も達成できる可能性が高く、ドンバス地方などを制圧し、勝利宣言を目指す方針に転じたと分析。第2次世界大戦でのソ連の対ドイツ戦勝記念日である5月9日を勝利宣言の目標に定めているようだとの見方を示している。

報知新聞社



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