発見された「KAZU1」の船体 画像:海上自衛隊提供
北海道・知床半島沖で26人を乗せた観光船が遭難した事故で、死亡が確認された14人のうち、29日新たに4人の氏名が公表されました。このうち1人は、岐阜県多治見市に住む51歳の女性でした。
4月23日、知床半島沖で乗員・乗客26人を乗せた観光船「KAZU1」が遭難した事故。これまでに周辺の海域で14人が見つかり、いずれも死亡が確認されていましたが、29日、海上保安庁が新たに4人の身元を発表しました。
このうち1人は、岐阜県多治見市に住む瀬川由美さん(51)。近所の人によりますと、瀬川さんは3月に関西方面から多治見市に引っ越してきたばかりで、夫と娘、そして孫娘と4人で暮らしていたといいます。
近所の人:
「お引越しされて、まだ一月にならないぐらいなので。(自宅に)お庭があるので、お野菜植えて『芽が出たよ』なんて娘さんと話をしていたから、楽しんでみえるなと思っていたんですけど」
一方、29日午前、海上自衛隊の掃海艇が海に沈んだ「KAZU1」の船体を発見。見つかった場所は、最後に無線連絡があった「カシュニの滝」の沖合で、水深120メートル付近だということです。
※画像は海上自衛隊提供