作業台船によってつり上げられる観光船「KAZU I」(26日夕、北海道斜里町沖で、読売チャーターヘリから)=佐々木紀明撮影
北海道・知床半島沖で乗客乗員26人を乗せた観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、カズワンの船体が27日午前3時20分、専門業者の作業台船上に引き揚げられた。台船は同日にも網走港(北海道網走市)に入港し、その後、船体は陸揚げされる予定。
カズワンは4月23日の事故から6日後、水深約115メートルの海底で発見された。5月24日、台船につり下げられて移動中、船体をつっていたナイロン製の帯の一部が切れ、斜里町ウトロ漁港沖約11キロの海底182メートルに落下。再び引き揚げ作業が行われた。海上保安庁などは船体を調査し、事故原因の究明を進める。