9月21日、ロシアから出国するための片道航空券価格が急上昇し、売り切れるケースも出ている。モスクワで2020年12月撮影(2022年 ロイター/Evgenia Novozhenina)
[グダニスク 21日 ロイター] – ロシアから出国するための片道航空券価格が21日に急上昇し、売り切れるケースも出ている。プーチン大統領がウクライナでの戦闘継続のために部分的な動員令に署名したと発表したことを受け、一部の成人男性が出国禁止になるとの懸念が出ている。
グーグルのデータによると、ロシアで人気のある航空券予約サイト「アビアセールス(Aviasales)」の検索が急増した。
アビアセールスでは、ロシア人がビザ(査証)なしで入国できるトルコのイスタンブールとアルメニアのエレバンへの直行便航空券が21日に完売した。
現地時間午後2時15分時点でトルコ航空のモスクワ発イスタンブール行きの便は25日まで満席となっている。
ジョージアの首都トビリシへの乗り継ぎ便も完売した。ドバイ行き航空券の最安値は30万ルーブル(5000ドル)を超え、平均月収の約5倍に上昇した。
グーグルのデータによると、ロシアからトルコへの片道航空券は1週間前に約2万2000ルーブルだったが、7万ルーブル(1150ドル)に跳ね上がった。
観光業界関係者は、ロシアからのビザ免除国への航空券需要が急増しているとし、「(21日)午前中には片道切符を20万ルーブルから30万ルーブルで購入可能だったが、今は買えない。国を離れることができなくなることを恐れる人のパニック買いだ」と指摘した。