ロシアでもリマン陥落は衝撃的、戦犯はリシチャンシク攻略の英雄?

[ad_1]

ウクライナ軍によるリマン解放はロシアにとって衝撃的で、カディロフ氏はリマン防衛を担当していた中央軍管区司令官のラピン大将を「凡庸な男」と呼び、もし自分のやり方なら「二等兵に降格させて前線に放り込んでいる」と批判した。

リシチャンシク攻略の功績で「英雄の称号」を授与されたラピン大将の将来は暗いものになるかもしれない

リマン陥落に怒りを抑えきれないチェチェン共和国の首長カディロフ氏は「どんなに苦しくて傷ついたとしても真実に勝るものはない。これだけが前進する唯一の方法でリマンで起きたことを黙って見過ごすことはできない」と語り、当該方面の防衛を担当していた中央軍管区司令官のラピン大将を名指しで批判した。

ラピン大将は手持ちの戦力を全てリマン方面に配備したものの通信手段、部隊間の調整、弾薬供給を軽視、2週間前に現地のチェチェン部隊から「我々が格好の標的になるかもしれない」と報告され、ゲラシモフ参謀総長にラピン大将の作戦指導に関する問題点を報告したが「大将の軍事的な才能に疑いの余地はなくリマン方面からの退却はない」とカディロフ氏に保証したらしい。

しかしカディロフ氏は「ラピン大将は1週間前に司令部本部を100km後方のスタロビルスクに移し、自身は150km後方のルハンシクに退避した。どうやって150kmも後方で迅速な指揮を行うのか?現地部隊は基本的な兵站の欠如で幾つかの拠点と広大な領土を放棄せざるを得なかった。ラピンは凡庸な男で参謀本部に匿われており、もし自分のやり方なら二等兵に降格させて前線に放り込んでいる」と批判、困難な時代において陸軍の縁故採用は何の役にも立たないと吐き捨てている。

ロシアでもリマン陥落は衝撃的、戦犯はリシチャンシク攻略の英雄?

出典:Google Map 9月23日頃の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

要するにラピン大将の作戦指揮に問題があるという報告をゲラシモフ参謀総長が軽視、ラピン大将はウクライナ軍がオスキル川の対岸で橋頭堡を築きつつあった9月23日頃に司令部本部と自身を後方に下げて作戦指揮を行おうとしたが上手く行かず、参謀本部も予想もしていなかったリマン包囲が完成してしまい「撤退を余儀なくされた」という意味で、ロシア軍上層部は「ラピン大将が指揮する部隊がウクライナ軍の反撃を阻止してくれる」と本気で信じていたのだろう。

仮にラピン大将や司令部本部が前線近くに留まり、通信手段、部隊間の調整、弾薬供給といった問題を改善していれば結果が異なってのかは不明だが、リマン方面の部隊運用や作戦指導にはロシア国内からも疑問の声が多く挙がっているので、リシチャンシク攻略の功績で「英雄の称号」を授与されたラピン大将の将来は暗いものになるかもしれない。

ロシアでもリマン陥落は衝撃的、戦犯はリシチャンシク攻略の英雄?

出典:Telegram

因みに縁故採用に対する批判はラピン大将の息子に対する特別扱いや国防省の採用政策に対するもので、さらにカディロフ氏は「国防省がプーチン大統領に何をどのように報告しているかは知らないが、個人的には国境地帯に戒厳令を導入、低出力の核兵器使用など思い切った措置が必要だ」と付け加えている。

リマンを巡る戦いはウクライナ軍勝利で決着、ロシア軍は撤退を発表

 

※アイキャッチ画像の出典:Денис Аверин/CC BY-SA 3.0

[ad_2]

Source link