独北部オルデンブルク近郊で、ウクライナ兵を対象とした自走式対空砲「ゲパルト」の使用法の訓練を視察するオラフ・ショルツ首相(2022年8月25日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】永世中立国のスイスは3日、同国製弾薬をウクライナに提供する許可を求めていたドイツの要請を拒否した。
【写真】自走式対空砲「ゲパルト」の上に登ったショルツ独首相
ドイツはウクライナの要求に応じ、ロシア軍の巡航ミサイルやドローン(無人機)の撃墜が可能なドイツ製自走式対空砲「ゲパルト(Gepard)」を提供する意向。合わせて、ゲパルト用のスイス製弾薬1万2400発の供与も希望している。
だがスイスのギー・パルムラン(Guy Parmelin)経済相はクリスティーネ・ランブレヒト(Christine Lambrecht)独国防相に宛てた書簡で、自国の中立の原則に基づく方針として、ウクライナが武力紛争の当事者である限り、スイス製軍需品の提供は承認できないと説明した。
スイスは2日、冬を迎えるウクライナでの飲料水供給と損傷したエネルギー施設の復旧に向けた支援として、1億スイス・フラン(約150億円)を提供する意向を表明していた。
スイスは中立国でありながら、ウクライナ侵攻をめぐり欧州連合(EU)がロシアに科した制裁措置をすべて採用している。国内の政治家からは行き過ぎだとの批判も上がっているが、イグナツィオ・カシス(Ignazio Cassis)大統領はこの決定を擁護する姿勢を貫いている。【翻訳編集】 AFPBB News