カナダ、M777のギャップをカバーするためK9緊急調達を韓国に要請か

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カナダは不足するM777のギャップを埋めるため「韓国にK9の緊急調達を要請した」と報じられており、生産ラインに余裕のあるK9に各国から発注が殺到している格好だ。

この報道が事実なら「なぜM777ではなくK9を調達するのか」は明白で、M777を製造するBAEの生産ラインが閉鎖されるためだ

フォーブスやフォーリン・ポリシーに安全保障分野の記事を寄稿しているマイケル・ペック氏は「何故これほど多くの国が韓国のK9を購入するのか?」という疑問について「特に連続発射と持続発射の能力がM109A7よりも優れているためだ」と結論づけていたが、今年2月以降にポーランド、インド、ノルウェー、フィンランドがK9の新規導入・追加発注を決めたのは生産能力に余裕があり「短納期での納品(現地生産を行うインドもコアコンポーネントの供給は韓国に依存/現地化比率は50%以上)」に対応できるためだ。

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北朝鮮との対称戦に備えなければならない韓国は冷戦終結後も重装備への投資を継続したため、戦車や自走砲といった装備を大規模に製造するため生産ラインやサプライチェーンが維持されており、安全保障のリスクが高まっているウクライナ侵攻後の世界では「のんびりと発注した装備の納期を待てない」という事情が発生、M777をウクライナに提供したカナダも韓国にK9の緊急調達を要請したらしい。

カナダは陸軍が保有するM777×36門の内4門(多数のスペア砲身も)をウクライナに提供、さらにM777を装備する陸軍部隊をラトビアに派兵したため本土に残る砲兵戦力が手薄になり、このギャップをカバーするため韓国に16輌~18輌のK9を緊急調達できないか打診、現地メディアは「両国間で協議が行われている(恐らくM777の不足を穴埋めするだけでなく砲兵戦力の増強も意図している可能性が高い)」と報じている。

カナダ、M777のギャップをカバーするためK9緊急調達を韓国に要請か

出典:U.S. Army photograph by Sgt. Sean Harriman, 2nd BCT, 1st AD, Public Affairs

この報道が事実なら「なぜM777ではなくK9を調達するのか」は明白で、M777を製造するBAEの生産ラインが閉鎖されるためだ。

BAEは最終組み立て段階のインド発注分が完成後に生産ラインを閉鎖する予定で、既にM777のサプライヤーはライン閉鎖に向けて整理が始まっており、BAEは「複数の国がウクライナで効果的な働きを示すM777の購入に関心を示している」と明かしているものの「最低でも150門以上の発注がないと製造ライン再開を決断できない」と述べているため、生産ラインが維持され短納期にも対応できるK9が選ばれたのだろう。

カナダ、M777のギャップをカバーするためK9緊急調達を韓国に要請か

出典:Ministerstwo Obrony Narodowej ポーランドに到着したK9

因みにハンファディフェンスは今年7月、ポーランドのディフェンスメディア「Defence24」とのインタビューの中でK9の生産能力について「年間200輌以上」と明かしており、もはや155mm砲弾を発射可能なプラットフォームの供給能力で韓国は西側陣営に欠かせない存在と言っても過言ではない。

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※アイキャッチ画像の出典:Hanwha Defense

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