ウクライナ軍司令官がNATOに反論、バフムートの重要性は増している

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NATO事務総長は「数日以内にバフムートが陥落するかもしれない」と述べたが、ウクライナ軍の報道官は「彼らは開戦時にキーウが数時間で陥落すると予測していた」と、シルスキー陸軍司令官も「バフムートの重要性は高まるばかりだ」と反論した。

当事国同士が重要だと主張しているバフムートについて「失っても戦争全体に大きな影響はない」と言うのは野暮なのかもしれない

バフムートの状況についてはウクライナと西側諸国では見解が異なり、ゼレンスキー大統領は撤退せず増援を送り防衛を強化するよう指示、しかし西側諸国の国防当局者は再三「撤退すべきだ」と主張しており、NATOのストルテンベルグ事務総長まで「我々が目撃しているのはロシアがより多くの戦力を戦場に投入し、欠けている質を量で補おうとしている様子だ。今後数日以内にバフムートが陥落する可能性を排除できない」と述べたため注目を集めている。

ウクライナ軍司令官がNATOに反論、バフムートの重要性は増している

出典:NATO

これに対してウクライナ軍東部司令部のチェレバティ報道官は「NATO関係者とも付き合いがあるので彼らのことをよく知っている。NATOの人々にとってウクライナの戦場で何が起きているのか理解するのが難しいのだろう。ウクライナ人が戦いを通じて身につけた資質に気づいていないこともある」と主張し、NATOがウクライナ人のことや戦争のことを理解していない古典的な例として「彼らは開戦時にキーウが数時間で陥落すると予測していた」と付け加えた。

さらにシルスキー陸軍司令官も「バフムート保持の重要性は高まるばかりだ」と主張し、ストルテンベルグ事務総長が「バフムート奪取はこの戦争の流れを変える転機になることはない」という主張に反論している。

ウクライナ軍司令官がNATOに反論、バフムートの重要性は増している

出典:Сухопутні війська | UA Land Forces

シルスキー陸軍司令官は「バフムートを保持することで『予備戦力の準備』や『将来の反撃作戦』に備えるための時間を稼ぐことができる。同時に要塞(バフムートのこと)を巡る戦いで敵は最も準備の整った戦闘部隊であるワグナー部隊を失うことになる。我々の防衛システムにおいてバフムートが非常に重要な役割りを担っていることは何度も証明されており、敵が数千人もの兵力を失ったことがその証拠だ」と述べ、バフムートは反撃のための時間稼ぎができる貴重な拠点で失う訳にはいかないと強調した。

因みにゼレンスキー大統領は繰り返し「バフムートを失うとスラビャンスクやクラマトルスク方面にロシア軍が前進してしまう」と述べてバフムート防衛の重要さを訴えていたが、ロシアのショイグ国防相も「バフムートを制圧できればロシア軍は(この地域の)もっと多く深くまで攻撃を行うことができる」と主張しており、もう当事国同士が「失うことができない」「確保する必要がある」と主張しているバフムートについて「失っても戦争全体に大きな影響はない」と言うのは野暮なのかもしれない。

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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська | UA Land Forces

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