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潜水艇の破片を発見 乗船5人全員死亡か
大西洋で沈没した豪華客船「タイタニック」の残骸を見学しに潜水中、行方不明になった潜水艇「タイタン」について、米沿岸警備隊は22日、船体の一部とみられる破片が見つかり、乗っていた5人は死亡したとみられると発表した。
米沿岸警備隊によると、タイタニックの船首から約490メートル離れた海底で、破片を発見した。ジョン・モーガー少将は、タイタンの一部とみられると述べた。
乗船していた5人は全員、潜水艇内部の破滅的な破壊によって死亡したとみられるという。
内部破壊の原因は不明。
海軍関係者は米CBSニュースに、タイタンと海上の関係者が通信不能になってまもなく、「破壊と合致する異常音」が感知されたと語った。
タイタンは18日に行方がわからなくなった。アメリカ、カナダ、イギリス、フランスのチームが、大規模な捜索を展開してきた。
タイタンの運航会社「オーシャンゲート」は声明で、捜索隊が「5人の探検家の発見に努力し、昼夜を分かたず乗組員とその家族を支援し続けた」ことに感謝するとした。
また、乗っていた5人は「真の探検家」であり、「明確な冒険精神を共有していた」とした。
■どのように見つかったのか
破片は、遠隔操作の水中探査機(ROV)を使って発見された。
船尾部分など複数の破片が見つかっており、当局はタイタンの一部とみられるとしている。
米沿岸警備隊のモーガー少将は、乗っていた5人の遺体が収容される見通しについては答えられないと説明。
「海底は信じられないほど過酷な環境だ」と述べた。
■「ひどく怖がっていた」
乗船していたのは、オーシャンゲート最高経営責任者(CEO)のストックトン・ラッシュさん(61)、イギリス系パキスタン人の実業家シャザダ・ダウッドさん(48)、その息子スレマン・ダウッドさん(19)、イギリス人実業家ヘイミッシュ・ハーディングさん(58)、元フランス海軍潜水士で有名探検家のポール=アンリ・ナルジョレさん(77)。
スレマン・ダウッドさんのおじのアズメ・ダウッドさんは米NBCニュースに、スレマンさんは出発前に「ひどく怖がっていた」が、父親を喜ばせたくて勇気を出して海底ツアーに参加したと話した。
「信じられない思いだ」
ハーディングさんの家族は、ハーディングさんの会社「アクション・エイヴィエーション」を通して声明を発表。「彼はどんな分野であれ、情熱的な探検家だった。家族、ビジネス、そして次の冒険のために生きた」とした。
また、「この悲劇から私たちが少しでも慰めを得られるとすれば、それは彼が好きなことをしていて亡くなったということだ」と付け加えた。
ダイビング専門家のデイヴィッド・マーンズさんは、友人だったハーディングさんとナルジョレさんの両方を 「最も恐ろしい方法」で失ったと話した。
そして、ハーディングさんについては「素晴らしい人物だった」、ナルジョレさんについては深海探査の分野で「ほとんど伝説的人物」だったと振り返った。
■原因の解明
米沿岸警備隊のモーガー少将は、事故調査が続く間、ROVは海域にとどまるが、医療関係者や技術者を含む捜索要員は24時間以内に引き揚げると説明した。
専門家は、破片を回収し分析することで、事故の原因を解明できるかもしれないとBBCに解説。船体に使われた炭素繊維の分析がかぎを握るとした。
英サウサンプトン大学のブレア・ソーントン教授は、「乗客が乗る船体主要部に壊滅的な不良が起こったのでれば、潜水艇はエッフェル塔の重量に匹敵する数万トンというものすごい高圧にさらされ、圧縮されたことになる」と語った。
当局は21日、カナダの航空機が水中で音を感知したと発表。潜水艇の乗客がまだ生きていることを示している可能性があるとの見方も出た。
米沿岸警備隊は現在、この音と、破片が発見された位置には関連がないと考えている。
タイタニックの沈没地点は、カナダ・ニューファンドランド島の沖合約600キロメートル。
(英語記事 Five dead on Titan sub were ‘true explorers’ )
(c) BBC News
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