ロシア、ウクライナが南西部の鉄道駅にドローン攻撃と主張 モスクワへの攻撃は阻止と

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ロシアはウクライナとの国境に接する南西部のクルスク州の鉄道駅が、ウクライナのドローン(無人機)攻撃を受けたと発表しました。この攻撃により5人が負傷したと報告されています。

同様に、ウクライナと国境を接するロストフ州でもドローン攻撃があったと報じられていますが、負傷者は報告されていません。

さらに、ロシアはモスクワに向かっていた1機のドローンを阻止したと主張しています。このドローンは後に人口の少ない場所に墜落したとのことです。

これまで数カ月間、ロシア国内でのドローン攻撃が頻繁に報告されています。

ウクライナ側は特定のドローン攻撃について関与を否定していますが、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は以前、「戦争は徐々にロシア領に戻りつつある。ロシアの象徴的な中心地や軍の基地に向かっている。これは自然で公正なプロセスだ」と述べています。

BBCが検証した動画によれば、ウクライナ国境から約150キロ離れたクルスク市の鉄道駅では、窓ガラスの割れた様子や炎が上がっている様子が確認できます。

ロシアの国営通信社RIAノーヴォスチによると、ガラスの破片によって5人が負傷し、駅の屋根や外壁、プラットホームも損傷しています。

ロシア外務省は、クルスクでのドローン攻撃について「強く非難する」と発表しました。「ウクライナのナショナリストたちが文字通り、私たちの共通の歴史に打撃を与えた」と、同省のマリア・ザハロワ報道官は声明で述べています。

モスクワに向かうドローンを「電子戦」で破壊

ロシア国防省は独自の声明で、ウクライナ政府がモスクワのインフラに対するドローンを使ったテロ攻撃を企てたが、それを阻止したと述べています。

モスクワに向かっていたドローンは「電子戦」によって破壊され、制御不能となり人口の少ない地域に墜落したそうです。

このため、モスクワ州のドモジェドヴォ国際空港とヴヌコヴォ国際空港へのフライトが一時的に制限されたことがロシアの航空当局によって明らかにされました。

ウクライナではロシアによる侵攻が続いており、19日には北部の都市チェルニヒウの中心部にある劇場がロシア軍によるミサイル攻撃を受け、6歳の少女を含む7人が死亡し、148人が負傷しました。ゼレンスキー大統領は「このテロ攻撃に対してロシアに明確な対応をする」と約束しています。

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