米21歳大学生、母親を守ろうとして義理の父から100回以上刺され亡くなる

米国の大学生が母親を守るために義父に殺害される

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アメリカ・ワシントン州のワシントン大学に通っていた学生が、母親を守ろうとして義父からの暴力により亡くなりました。学生は義父からの刺し傷を100回以上受けて亡くなったと報じられています。

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警察の発表によれば、ワシントン州シアトル在住の21歳のアンジェリーナ・トランさんは、2023年8月7日の夜、自宅のキッチンで義父のニエップ・ケイン・チョウ容疑者(54歳)が母親に暴力を振るっているのを目撃し、止めようとしました。

訴訟資料には「アンジェリーナ・トランが止めようとしたため、母親は逃げ出して近くの寝室に隠れることができたが、被告は暴力を振り続けた」と記されています。

防犯カメラの映像には、アンジェリーナ・トランさんの義父が少なくとも15回も母親の顔を殴る様子が映っていました。

アンジェリーナ・トランさんは母親を助けるために介入しましたが、義父はただ母親を殴るだけでなく、アンジェリーナ・トランさんの顔面にも暴力を振るいました。

アンジェリーナ・トランさんの母親は逃げることに成功し、その間アンジェリーナ・トランさんは義父を制止しようとしましたが、二人は部屋の中央にあった折りたたみ式の犬用ケージの近くで転倒しました。

チョウ容疑者はアンジェリーナ・トランさんをケージに乗せて引きずり、キッチンの棚からナイフを取り出し、抵抗するアンジェリーナ・トランさんを刺し続けました。

チョウ容疑者はアンジェリーナ・トランさんが意識を失った後も刺し続けたが、一度刺すのを止めました。その理由について、「血にまみれて寒くなったため服を着替える必要があった」とチョウ容疑者は後に警察に語ったそうです。

チョウ容疑者はアンジェリーナ・トランさんを殺害した後、母親を見つけて殺すつもりでしたが、近くに隠れていたアンジェリーナ・トランさんの母親が警察に通報しました。

警察が到着した時、チョウ容疑者は怪我をして血まみれの状態で血のついたナイフを手に持っており、アンジェリーナ・トランさんはキッチンで死亡しているのが確認されました。その後、チョウ容疑者は殺人と殺人未遂の罪で起訴されました。

チョウ容疑者とアンジェリーナ・トランさんの母親は、19年間の交際の後、2022年に結婚しました。チョウ容疑者は警察に対し、「アンジェリーナ・トランさんの母親とお金に関する問題で口論になり、エスカレートして殴った」と説明しているそうです。

追悼と支援の取り組み

アンジェリーナ・トランさんのためにクラウドファンディングが立ち上がり、彼女が高齢者支援に情熱を注いでいたことを追悼し、集まった寄付金は全米アジア系高齢者センターに寄付されます。

クラウドファンディングのページには「彼女の輝く笑顔は、人々に喜びを与えてくれました。私たちはアンジェリーナを失い悲しみに打ちひしがれていますが、それでも彼女は私たちに、強く立ち、明るく笑っていてほしいと望んでいると思います」と綴られています。

ワシントン大学広報のヴィクター・バルタ氏も「ショックと悲しみに打ちひしがれています。私たちの思いはアンジェリーナの家族と愛する人々とともにあります」とハフポストUS版の取材で述べました。

身近な人からの暴力は、深刻な問題です。アメリカ疾病管理予防センター(CDC)によると、アメリカでは4人に1人の女性がパートナーから身体的暴力を受けているとされています。

※この記事は家庭内暴力に関する記述が含まれています。

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