中国南京(Nanjing)の32歳の女性、王夢琳さんは18年間もがんと闘っています。彼女は14歳で骨肉腫、24歳で乳がん、そして現在では5種類の原発がんと診断されました。彼女のように複数の原発がんを持つ患者は非常にまれであり、彼女自身も抜本的な解決策を模索しています。
14歳で骨肉腫との出会い
1991年に生まれた王さんは、14歳の時に初めてがんと診断されました。彼女は悪性骨肉腫という厳しい病気に立ち向かいましたが、化学療法と手術により5年間の危険期間を無事に乗り越え、骨肉腫は完治しました。
再びがんとの闘い、乳がん
24歳の時、健康診断で左乳房にしこりが見つかり、乳がんと診断された王さんは、両乳房の全摘手術を受けました。苦しい治療を経て正常な生活に戻った彼女でしたが、5年後の30歳の時、再検査で肺結節が大きくなっていることが判明し、急速進行の肺腺がんと診断されました。彼女は左上肺野の一部を摘出する手術を受けました。
家族に続くがんの連鎖
王さんはがん患者であるだけでなく、父親もがんと闘っていました。彼の胃がんと肺がんは、遺伝子検査の結果、TP53変異が原因であることが判明しました。TP53遺伝子はがんを抑制する遺伝子であり、変異が生じるとがんのリスクが高まる可能性があります。
新たな腫瘍の出現
2023年初め、王さんのCT検査で肺結節が再び大きくなっていることが判明し、肺腺がんと再診断されました。さらに8月には、肝臓と胃の間に3センチのしこりが見つかり、検査の結果、新たな原発がんの可能性があることがわかりました。
まれなケース、まだ知られていない治療法
王さんのように5種類の原発がんを発症した人にはまだ出会ったことがありません。通常、一生のうちにかかるがんはおそらく1種類であり、三つ以上の原発がんにかかることはまれです。それが更に稀である四つ以上の原発がんを発症することはほとんどありません。
彼女は抜本的な解決策を求めています。彼女の病気は一般的な原発がんとは異なり、特殊な治療法を必要とするかもしれません。今後、彼女のような症例を研究し、新たな治療法を模索することが必要です。
※この記事は日本ニュース24時間のオリジナルです。