杭州アジア競技大会の野球競技で、中国野球代表チームが日本代表に驚きの勝利を収め、スーパーラウンドに進出しました。この結果、韓国のスーパーラウンド初戦の対戦相手も中国ではなく日本に決まりました。
中国野球は、浙江省紹興市で行われた試合で日本代表に1-0で勝利しました。今大会の最大の異変と言えるでしょう。中国はグループリーグで3連勝し、2勝1敗の日本を上回り、グループ1位になりました。
日本は野球のインフラが整っており、社会人野球の選手たちも「準プロ級」の実力を持っています。150キロ近い速球を投げる投手が数人おり、野手の守備力もプロに引けを取りません。韓国代表チームもプロ選手で構成されており、日本を警戒せざるを得ない相手です。実際、日本は2018年のジャカルタ大会で中国に17-2で勝利し、台湾にも5-0で快勝し、銀メダルを獲得しています。
しかし、杭州大会では雰囲気が違いました。中国は2回に内野安打と2四球で一死満塁のチャンスを作り、左前に適時打で1点を挙げました。その後、中国の救援投手が日本打線を無失点に抑え、1点のリードを守りました。9回裏の最後の守備で無死一、二塁の危機に立ち向かいましたが、中国の抑え投手が後続打者を三振と併殺打に仕留め、劇的な勝利をもたらしました。中国の先発投手・王翔は5イニングを1安打無四死球の無失点に抑え、大きく勝利に貢献しました。
中国の勝利により、韓国のスーパーラウンド戦略も修正しなければならなくなりました。韓国は台湾に次ぐB組2位(2勝1敗)でスーパーラウンドに進出しましたが、最初はA組1位が日本、2位が中国と予想していました。そのため、スーパーラウンド初戦の対戦相手も中国になると予測し、先発ローテーションもその構想に合わせて組んでいました。しかし、日本がA組2位になったため、投手の使い方を見直す必要が生じました。また、中国野球のレベルを確認したことも新たな負担となりました。
スーパーラウンドでは、グループリーグの対戦成績を合算して順位を決めます。韓国は台湾戦で1敗、台湾は韓国戦で1勝、日本は中国戦で1敗、中国は日本戦で1敗となり、決勝進出をかけたラウンドが始まりました。韓国は5日に日本と、6日に中国とそれぞれ対戦します。
最もシンプルな決勝進出シナリオは、韓国が日本と中国に勝利し、台湾が5日の中国戦で勝利することです。その場合、台湾と韓国の決勝進出が確定します。一方、台湾が日本のように中国に敗れる場合、場合の数が複雑になります。
(記事の出典元:Yahoo!ニュース)