イスラエル、ガザ地区沿いの支配権を確保!30万人の予備役も完了!

イスラエル国防軍が「ガザ地区沿いの全ての都市の支配を取り戻し、スマート・ウォール(国境の壁)の穴も戦車でふさぎました。さらに、わずか48時間で30万人の予備役を完全に動員しました」と発表しました。

イスラエル国防軍報道官のハガリ氏によると、「ガザ地区沿いにある全ての都市の支配を取り戻し、ハマスによって突破されたスマート・ウォールの穴も戦車でふさぐことに成功しました。また、攻撃ヘリコプターや無人機を投入してサポートしています。現在、どの都市でも戦闘は起きていませんが、まだテロリストが潜んでいる可能性もあります」と述べました。

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もし、このニュースが本当であれば、イスラエルは「ハマスがガザ地区外に拠点を持っていた都市や入植地を奪還し、約40kmにわたる国境地帯を確保した」ということになります。ハガリ報道官によると、ハマスが発射したロケット弾の数は約4,400発であることも明らかにされました。CNNによると、駐米イスラエル大使が「4,000発以上」と述べた数字は正しかったようです。

ハマスの報道官は「全てのパレスチナ人捕虜を解放し、イスラエル側の挑発行為をヨルダン川西岸とエルサレム(アル・アクサ・モスク)で終わらせるために戦闘は続く」と述べています。さらに、WSJ紙によると、今回の攻撃についてイラン革命防衛隊がハマス、イスラム聖戦、ヒズボラ、パレスチナ解放戦線の代表と協議を行い、10月2日の協議で作戦が承認されたことが報じられています。

出典:Tasnim News Agency/CC BY 4.0 DEED WSJ紙が過激派との調整を主導したと指摘したイラン革命防衛隊のイスマイル・カーニ准将

ハマスとヒズボラの幹部は、この作戦の目的はイスラエルに対して多方面から軍事的な圧力を加え、ネタニヤフ政権が内部分裂に苦しむことを狙っていたと述べています。さらに、サウジアラビアとイスラエルの関係正常化協議を中断させる意図もあったとのことです。イスラエルのエルダン国連大使も、「シリアとレバノンでイスラエルを取り囲むテロ組織の指導者たちが協議を行っていたことを知っています。彼らはイランと協力する意向を持っていた」と述べ、イスラエル側も「何らかの脅威」を感じていたと考えられます。

しかし、エジプト当局者はAP通信に「ガザ地区の事態がまもなく爆発し、大きな事態になることを警告してきたが、イスラエル当局はヨルダン川西岸に注目しすぎてガザ地区の脅威を軽視していた」と述べており、イスラエル側は「何らかの脅威」に関する評価を間違ってしまった可能性があるとのことです。

ハガリ報道官によれば、「30万人の予備役を48時間以内に動員しましたが、装備や食料には不足はありません。予備役をこれだけ迅速かつ大量に動員するのは初めてです」と述べています。

イスラエルの死傷者数は3,000人を超え、ハマスによる発射されたロケット弾も4,000発を超えました。イスラエル側の死傷者数は2,700人を突破し、モサド元長官によれば、ハマスがこのような大量のロケットを持っていることを知らなかったとのことです。戦闘が続く中、イスラエル側は代償の重さを支払っていると言えるでしょう。ハマスの奇襲攻撃によって1,000人以上が死傷し、イスラエルにとっては9.11同様の攻撃となりました。

この記事のアイキャッチ画像の出典:Israel Defense Forces

参照リンク: 日本ニュース24時間