豪海軍のダイバーが日本の排他的経済水域(EEZ)で負傷した事件が発生しました。この事件の原因は中国艦がソナー(水中音波探知機)の音波を照射したことである可能性が高いとされ、中国の行動は「危険でプロらしさに欠ける」と非難されました。
豪海軍のフリゲート「トゥーンバ」
事件の詳細を見ていきましょう。豪海軍のフリゲート「トゥーンバ(HMAS Toowoomba)」は、国連(UN)制裁の履行確保の支援に当たっていました。ダイバーは、同艦のスクリュープロペラに絡まった魚網を取り除くために海に入っていました。
中国艦の接近とソナーの作動
ところが、この時中国の駆逐艦が接近してきました。豪海軍の通信を把握したにもかかわらず、中国艦は接近をやめず、その直後に中国艦が搭載しているソナーを作動させたことが検知されました。ダイバーの人数は明らかにされていませんが、ダイバーは軽傷を負い、ソナーの音波に関連した負傷である可能性が高いとされています。
危険な行動と国際的な警告
この事件について、豪国防相のリチャード・マールズ氏は「危険でプロらしさに欠ける行動だ」と強く非難しました。また、英国のダイビング医療諮問委員会は、ソナーの音波がダイバーにめまいや聴覚障害、臓器障害などを引き起こす可能性があると警告しています。
豪海軍のダイバーの負傷事件が国際的な注目を浴びました。オーストラリアは、安全かつプロ意識を持った方法で軍を運用するよう、中国を含むすべての国に求めています。
Source: 日本ニュース24時間