フィリピンは、領有権紛争地域である南シナ海の自国水域に中国船舶135隻が不法に進入したことを明らかにしました。フィリピン沿岸警備隊によると、中国の海上民兵隊船舶135隻がウィットスン礁(中国名・牛軛礁)付近に結集していると、現地時間の3日に伝えられました。
フィリピン海警は、「中国船舶に対して無線で警告したが、いかなる応答もなかった」と述べ、「これは明らかに不法である」と強調しました。一方、在フィリピン中国大使館側は特に立場を示していないと、現地メディアは報じました。
ウィットスン礁は、南シナ海のフィリピン排他的経済水域(EEZ)に位置しています。フィリピンのパラワン島から320キロ離れており、最も近い中国領土である海南とは1000キロ以上も離れています。
中国はウィットスン礁を含む「南シナ海の90%が自国の海域」と主張していますが、これは2016年の国際常設裁判所(PCA)の判決で棄却されています。それにもかかわらず、中国は引き続き領有権を主張し、周辺国との摩擦が生じています。
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