有名な「ガリセンダの斜塔」が危機に直面、工事費用クラウドファンディングで補填

ガリセンダの塔
現在閉鎖中のガリセンダの塔

イタリア・ボローニャ市にあるガリセンダの塔が倒壊の危機に瀕しており、そのため今年の10月から閉鎖されています。この塔はアシネッリの塔と共にボローニャ市中心部にそびえ立っているもので、12世紀に一族の優位性を示すために建設されました。ガリセンダの塔は高さ約48メートル、アシネッリの塔は高さ約97メートルで、14世紀のイタリア最大の詩人ダンテの「神曲」にも登場する有名な塔です。

ガリセンダの塔はピサの斜塔と同じく、かなり傾いています。14世紀頃から傾きが進み、元々の高さより低くなっていたと言われています。

今年の10月、塔の傾きが変化したことから専門家による調査が行われました。その結果、塔の基礎部分の素材の劣化が確認されました。このことからボローニャ市は、塔の安全を確保するための工事を決定しました。

工事では、5メートルの高さの金属バリアを築き、エリア内への人の出入りを禁止するだけでなく、万が一倒壊が起きても負傷者の危険性を減らすことを目指しています。バリアの建設は来年初めに完了予定ですが、倒壊を防ぐための復旧工事も含めて、数年間にわたって一帯は閉鎖される見込みです。

ボローニャ市は、バリアの建設費として430万ユーロ(約6億8600万円)が必要となると発表しました。この費用を補填するため、クラウドファンディングが立ち上げられました。

市の広報担当者はCNNの取材に対し、現時点では塔の倒壊リスクは高くないと説明しています。塔には15分ごとに状況を監視するシステムがあり、倒壊の危険が察知された場合には住民の避難がすぐに行われる予定です。

ガリセンダの塔の倒壊を防ぐための取り組みは、多くの人々の支援が必要です。ぜひ、日本ニュース24時間からのクラウドファンディングにご協力ください。

ソースリンク: 日本ニュース24時間