《逝去》西田敏行さんが今年7月に寄せていた“恋い焦がれた人”への「愛のメッセージ」


【写真】西田さんがずっと”想いを寄せていた”女性。近年の杖をついて登壇する西田敏行さん。他、車椅子に乗る姿や車を待つ姿なども

 近年の西田さんは体調不良を抱えながらも、変わらず懸命に芝居に取り組んでいた。今年7月上旬、『週刊ポスト』(8月9日号)は西田さんから愛の籠もった「メッセージ」を受け取っていた。

 この号のなかでは今年デビュー55周年を機に、レコード会社の垣根を越えて全300曲以上の配信が解禁された伝説の歌手・ちあきなおみさん(76)の魅力を特集していた。ちあきさんの大ファンとして知られる西田さんに取材を申し込むと、「取材対応は難しいが、メッセージを寄稿させていただく形で良ければお受けします」という返答だった。その時に西田さんが寄せてくれたメッセージがこちらだ。

〈ちあきなおみを 愛しています。情感こもった歌唱は 他を圧します。悲しいにつけ 寂しいにつけ ちあきなおみさんの歌声 歌心で 何度となく癒されました。ただ ただ感謝あるのみ 有り難う ちあきなおみさん。〉(原文ママ)

 長年、恋い焦がれた人に向けたラブレターのようにも読める、情感の籠もった手紙──。西田さんはこの時、すでに万全の調子ではなかったかもしれない。突然の訃報に際して、各界から多くの追悼メッセージが寄せられているが、その人柄の素晴らしさ、仕事への熱意を感じる対応だった。心よりご冥福をお祈りしたい。



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