北川景子が山崎豊子作品に初出演 2025年放送の『花のれん』で主演「まさか自分が、と驚いた」


作家・山崎豊子さんの“生誕100年”を記念して完全ドラマ化

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『白い巨塔』『華麗なる一族』『不毛地帯』『大地の子』など、社会問題に鋭く切り込んだ数々のベストセラー小説で知られる作家・山崎豊子さん。その“生誕100年”を記念し、初期の代表作であり、直木賞受賞作でもある『花のれん』が完全ドラマ化されることになり、北川が主演を務める。

 北川が演じるのは、明治~昭和という激動の時代、“女性プロデューサー”の先駆けとして道を切り拓いた稀代の女性興行師・河島多加(かわしま・たか)。敬愛する山崎作品“初挑戦”となり、オファーを受けたときの気持ちを「私は元々、『大地の子』や『二つの祖国』など山崎豊子先生の作品の大ファンなんです。実は両親も先生の作品が好きで、実家には文庫本が揃っていたので中学時代、夢中になって読んだことを覚えています。だからオファーをいただいたときは、まさか自分が山崎先生の作品に出演できるなんて……と驚きましたし、とてもうれしかったです」と振り返った。

 多加を演じるにあたっては、「彼女の人生の“濃さ”」をひしひしと感じるという。

「この作品で私は多加の40年間の半生を演じるのですが、朝、子ども時代の久男とかるたで遊ぶシーンを撮影したと思ったら、夜には成長した久男に召集令状が舞い込む辛い場面を撮るなど、朝夕で一気に年齢を重ねる状況があるので、毎日が“激動”です。1シーンごと体当たりで挑むのが精一杯の日々ですが、それだけ多加の人生が激動かつ濃密だったんだなと感じています。演じていて感じるのは、多加はとても強い女性だなということ。特に夫亡きあと、息子を育てながら1人で寄席を拡大していったところは気丈でタフだなと思いますし、明るく前向きな女性なので演じながら彼女に励まされ、勇気をもらっているような気がします」

 北川は、「私が演じる多加は、“日本のエンターテインメントの母”と呼ばれる吉本せいさんがモデルだと言われています。女手1つで寄席を大きくしていった商売人としての顔と、妻としての顔、また母親としての顔、女性としての生きざま、いい塩梅で描かれたヒューマンドラマです。涙あり笑いありのあっという間の2時間になると思います。ぜひたくさんの方に見ていただきたいですね」と見どころをアピールした。

ENCOUNT編集部



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