自民の森山幹事長や丹羽元副大臣らを刑事告発 代表を務める鹿児島県連や愛知県連で発覚した不記載で【自民“第2の裏金”を追及】


【写真】自民“第2の裏金”なのか。出所不明のカネはこうして見つかった

これらのケースではいずれも、傘下の県内各支部には「県連から交付金を受け取った」との記録が残っているにもかかわらず、県連側には対応する支出の記録がない。そのため、県連は正規の会計とは別の財布、すなわち“裏金”を使って各支部に資金をばらまいていたのではないか、との疑いが出ている。

丹羽氏・森山氏ら6人を政治資金規正法違反容疑で地検に告発

このため、神戸学院大学の上脇博之教授は10月27日、新たに明らかになった不記載に関し、愛知県連代表の丹羽氏と鹿児島県連代表の森山氏、さらに両県連の会計責任者や事務担当者ら合計6人を政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑で、東京地検に刑事告発した。

県連での不記載はこれまで、鳥取県連(会長=石破茂首相)で2020~2022年の3年間に245万円余り、神奈川県連(会長=小泉進次郎・党選対本部長)の2022年分で698万円余りがフロントラインプレスの取材で発覚している。一方、同様の問題は群馬県連にも存在することが、週刊文春の報道で明らかになっており、こうした不記載は「一部の県連だけでなく、全国の自民党の地方組織でまん延している可能性が強い」(安野右修・日本大学法学部専任講師)との見方が強まっている。

愛知県連は1500万円近く不記載、1件あたりの金額も大きく

1件あたりの金額も大きく、自由民主党愛知県郵政政治連盟支部の114万6900円をはじめ、知多郡第二支部への114万円5000円、西尾市支部への83万円、春日井市第1支部への30万円などが目立った。いずれも年間を通じての金額ではなく1回あたりの金額で、100万円以上は2件、50万円以上は13件、30万円以上は26件。10万円以上も39件を数えた。

フロントラインプレスの取材では、これまで単年での不記載額は神奈川県連の約698万円が最高だったが、愛知県連の約1498万円はこれを大きく上回っている。



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