小倉智昭さんの訃報を受け、みのもんたさんが沈痛な面持ちで取材に応じました。かつて朝の情報番組でしのぎを削った二人には「不仲説」が囁かれていましたが、みのはこの噂を完全否定しました。
小倉智昭さん死去、みのもんたが追悼
12月10日、膀胱がんのためフリーアナウンサーの小倉智昭さんが77歳で亡くなりました。22年間の長寿番組『情報プレゼンター とくダネ!』(フジテレビ系)の司会として活躍した小倉さん。その訃報を受け、同じく長年朝の情報番組で活躍したみのもんたさんが取材に応じました。
みのもんた氏近影
80歳を迎えたみのは、以前より少しほっそりした印象でしたが、変わらぬ力強い口調で小倉さんを偲びました。「残念だよね……。そのひと言に尽きるよ。惜しいやつから先にいなくなるよね。寂しいよ」と、沈痛な面持ちで語りました。
朝の情報番組戦争と「不仲説」の真相
2000年代、朝の情報番組は各局の威信をかけた熾烈な競争が繰り広げられていました。日本テレビの『ズームイン!!朝!』のリニューアル、TBSの『ウォッチ!』から『みのもんたの朝ズバッ!』への移行など、各局が番組強化に力を入れていました。
『朝ズバッ!』は、みのもんたさんのキャラクターを前面に押し出した情報番組で、『とくダネ!』と似た雰囲気を持つライバル番組でした。放送時間も一部重なっており、二人の間には「不仲説」が根強く囁かれていました。
小倉智昭氏
バラエティ番組で小倉さんが自らこの話題に触れることもありました。共演した際に小倉さんが「嫌いなアナウンサーが一緒にやるのもいいですよね」と発言し、みのさんが腹を立てたというエピソードも。この「不仲説」は、時に真実味を帯びて語られることもありました。例えば、徳光和夫さんは「みのは小倉ちゃんのこと好きじゃないと思う」と発言したことも。
しかし、今回の取材でみのはこの「不仲説」をきっぱりと否定しました。「共演NG? そんな話、聞いたことがない。ぜんぜん知らないよ」と明言。さらに、「(小倉さんの番組は)僕もその時間に、番組に出演していたからね……。観るということは、ほとんどなかったよね」と続けました。
80歳を迎えてもなお現役、みのもんたの現在
取材に対し丁寧に答えたみのは、この日も自身の会社に出社するなど、精力的に活動しているとのこと。「たまに行ってるよ」と、銀座通いも健在のようです。
テレビの黄金時代を支えた小倉さんの訃報は、多くの人の心に深い悲しみを残しました。みのもんたさんには、これからも元気に活躍し続けてほしいと願うばかりです。