現代社会でよく耳にする「親ガチャ」。子どもは親を選べないからこそ、生まれた家庭環境によって人生が大きく左右される、という現実があります。裕福な家庭に生まれた「親ガチャ成功」組がいる一方で、厳しい親や貧しい家庭に生まれた「親ガチャ失敗」組も存在します。
その中でも特に深刻なケースと言えるのが「毒親」の存在。子どもを支配したり、逆に育児放棄したりする親を持つことは、子どもにとって計り知れない苦痛となります。
今回は、自らを「毒親育ち」と公言するセクシー女優、最上一花さん(@ichika_mogami)にインタビュー。彼女がどのような家庭で育ち、どのようにして現在の自分を作り上げてきたのか、その壮絶な過去と現在の心境を深く掘り下げていきます。
弟への育児放棄、そして母親の支配
最上さんは、X(旧Twitter)で「毒親」に関する発信をしており、たびたび話題になっています。「少し過剰に表現している部分もある」と前置きしつつも、親との関係で辛い思いをした過去を赤裸々に語ってくれました。
最上さんの家族構成は、父、母、彼女、そして弟の4人家族。父親は事業経営者、母親はプライドの高い女性だったといいます。そして弟は、少々ヤンチャな性格だったとのこと。
弟のヤンチャな行動に、母親は「恥ずかしい」と嘆き、更生させる努力をするどころか、育児放棄という道を選んでしまいます。中学生になった弟に金銭を渡し、海外へ追いやるように送り出したというのです。
最上一花さん
一方、最上さん自身は弟とは正反対。母親の言いなりで、常に母親の期待に応えようと努力していました。学校に通わせてもらっている以上、勉強して良い成績を取らなければいけない、というプレッシャーを常に感じていたそうです。
服装も自分の好みではなく、母親が選んだ服を着るように強制されていました。まるで人形のように、母親の支配下に置かれていたのです。
アルコール依存症の父、そして歪んだ家族関係
母親からの過干渉に苦しむ最上さん。弟のヤンチャな行動も、母親からの抑圧に対する反発だったのかもしれません。
そして、父親もまた問題を抱えていました。アルコール依存症だった父親は、会社でも常に酒を飲み、家庭では母親へのモラハラや、最上さんの容姿に対する心無い言葉を浴びせることもあったといいます。
最上さんは「母親が毒親だった」と語っていますが、父親もまた、異なる形で彼女を苦しめていたのです。家庭内には常に緊張感が漂い、健全な親子関係を築くことは困難だったと言えるでしょう。
家庭環境に問題を抱える子どもたちの支援を行うNPO法人「子どもの未来を守る会」代表(架空)の山田さんは、「親からの愛情不足や過干渉、虐待などは、子どもの人格形成に深刻な影響を与える可能性がある」と指摘しています。
このような環境で育った子どもたちは、自己肯定感が低く、人間関係に困難を抱えやすい傾向があるとのこと。最上さんのように、自らの体験を語り、問題提起することは、社会全体でこの問題を考えるきっかけとなるでしょう。
最上さんのインタビューは後編に続きます。後編では、毒親から解放され、セクシー女優として活躍する現在の彼女について、さらに深く掘り下げていきます。