ミシガン州の図書館で、なんと50年間も本を借りっぱなしだった男性が話題になっています。彼は13歳の時に借りた野球選手の逸話集を、半世紀の時を経て返却。71万円にも上る延滞料は免除されましたが、この出来事をきっかけに、子どもの読書推進のためのNPOへの寄付を呼びかけています。
13歳の少年と野球の本:50年の時を経て
シカゴ在住のチャック・ヒルデブランドさん(63歳)は、13歳の頃、野球に熱中する少年でした。ミシガン州の図書館で借りた野球選手の逸話集は、彼にとって宝物のような一冊だったはずです。しかし、引っ越しを繰り返すうちに本の存在は記憶の彼方へ。数年前に書棚を整理していた時、図書館の所蔵ナンバーがついたその本と再会を果たしました。
シカゴ在住のチャック・ヒルデブランドさんが50年ぶりに図書館へ返却した本
デジタルマーケティングのプロが仕掛けた広報戦略
デジタルマーケティング企業を経営するヒルデブランドさんは、50年という節目に本を返却すれば、図書館や自治体のPRになると考えました。しかし、図書館側は既に貸し出し記録を抹消しており、大きな話題にはなりませんでした。
延滞料71万円相当額をNPOへ寄付
そこでヒルデブランドさんは、自身の体験を元にクラウドファンディングで延滞料と同額の寄付を呼びかけることに。まず自身で10%を寄付し、地元紙のコラムでも紹介されたことで、目標額を達成しました。
ヒルデブランドさんが50年間借りていた本
50年の延滞から生まれた温かい物語
50年の延滞というユニークな出来事は、子どもの読書推進という社会貢献へと繋がりました。ヒルデブランドさんの機転と行動力、そして人々の温かい支援が、未来の読書家たちを育む力となるでしょう。
読書の大切さを再認識するきっかけに
このニュースは、私たちに読書の大切さを改めて考えさせてくれます。本は知識や感動を与えてくれるだけでなく、人生を変える力を持つこともあります。ヒルデブランドさんのように、子どもの頃に出会った本が、大人になっても忘れられない思い出となることもあるでしょう。あなたも、もう一度書棚の本を手に取ってみてはいかがでしょうか。