2024年「良かったドラマ」ベスト10。『光る君へ』『アンメット』超えた、文句なしのNo.1は<後編>


5位:海に眠るダイヤモンド

“何もないけれど夢と活力に満ちあふれた”戦後の長崎県・端島と、“一見して何でもあるけれど若者が夢を持てない”現代の東京を、神木隆之介の一人二役を通して対比させる構成が絶巧。入念に描かれた点と点が繋がっていくサスペンス的要素も織り交ぜながら、視聴者を引き込んでいきました。

何より端島編では、日曜劇場らしい壮大な映像美とともに、神木隆之介、杉咲花、土屋太鳳、池田エライザ、清水尋也、斎藤工らの豊かな心情表現が眩しかったです。特に神木隆之介と杉咲花のカップルは、いつまでも観ていたくなるほど愛おしかった! 過去、現在、そして未来へと繋がる人間ドラマを、凄まじいクオリティで見せてもらいました。

4位:ライオンの隠れ家

まず兄弟が、不穏な空気を感じながらも懸命にライオンを守ろうとする姿が、とにかく“ほっこり”して尊かったです。ふたりの人間像と関係性を実に解像度高く表現した柳楽優弥×坂東龍汰、そしてスーパー子役・佐藤大空には、大きな拍手を送りたい!

また対照的に“ザワザワ”パートを、岡山天音、尾野真千子、向井理、桜井ユキらによる確かな演技で表現している点も秀逸でした。病気や障害のある兄弟姉妹がいる「きょうだい児」、そして「ヤングケアラー」「虐待・DV」などの社会問題に切り込みながらも、登場人物たち一人ひとりの葛藤や心情を丁寧に描いた、まさに“心震えるヒューマンサスペンス”でした。



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