高齢者を対象とした帯状疱疹ワクチンの定期接種化が決定！自己負担なく接種できるようになることで、帯状疱疹だけでなく、認知症予防にも効果が期待されています。今回は、帯状疱疹の症状、ワクチンの効果、そして最新の研究成果まで分かりやすく解説します。
帯状疱疹とは？その症状と原因
帯状疱疹は、子供の頃にかかった水ぼうそうと同じウイルス（水痘・帯状疱疹ウイルス）によって引き起こされる病気です。このウイルスは、水ぼうそうが治った後も体内の神経節に潜伏し、加齢やストレスなどで免疫力が低下すると再び活性化し、帯状疱疹を発症します。
初期症状は、皮膚のピリピリとした違和感や軽い痛み、かゆみです。その後、赤い発疹や水ぶくれが体の片側に帯状に現れます。 痛みは、まるで針で刺されたような激痛となることもあり、発疹が治まった後も痛みが続く「帯状疱疹後神経痛」に悩まされる方も少なくありません。
alt: 帯状疱疹の水ぶくれ
帯状疱疹ワクチン：予防効果と定期接種化のメリット
帯状疱疹ワクチンは、帯状疱疹の発症リスクを大幅に減らすだけでなく、帯状疱疹後神経痛の発生率も抑制する効果が期待できます。
これまで任意接種だったため、費用が負担となっていましたが、定期接種化によって費用負担が軽減され、より多くの方がワクチン接種を受けやすくなります。 これにより、高齢者の健康寿命の延伸にも繋がることが期待されています。
ワクチンの種類と効果
現在、国内で使用されている帯状疱疹ワクチンには、弱毒生ワクチンと不活化ワクチンがあります。それぞれ効果や副反応などが異なるため、医師と相談の上、自分に合ったワクチンを選択することが重要です。
帯状疱疹と認知症の意外な関係
最近の研究では、帯状疱疹と認知症との関連性が示唆されています。帯状疱疹を発症すると、認知症のリスクが高まるという報告もあり、帯状疱疹を予防することで認知症予防にも繋がる可能性が期待されています。
専門家の意見
「帯状疱疹は、高齢者にとって大きな負担となる病気です。ワクチン接種によって、そのリスクを軽減できるだけでなく、認知症予防にも貢献できる可能性があることは非常に重要です。」（東京都内のある高齢者専門医）
まとめ：健康寿命の延伸に繋がる帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹は、痛みを伴うだけでなく、QOL（生活の質）を低下させる深刻な病気です。定期接種化によって、より多くの方がワクチン接種を受けやすくなり、帯状疱疹の発症予防だけでなく、認知症予防にも繋がる可能性があることは大きなメリットと言えるでしょう。 ご自身の健康を守るためにも、帯状疱疹ワクチンについて、ぜひ一度検討してみてください。
