水曜日のダウンタウン(水ダウ)で放送されたクロちゃんへのドッキリ企画が、物議を醸しています。今回問題となっているのは、クロちゃんの寝室に全長2.5mのカーペットパイソンを天井から落下させるというドッキリ。視聴者からは「ヘビがかわいそう」「動物虐待ではないか」といった批判の声が殺到し、波紋が広がっています。
ドッキリの内容と視聴者の反応
1月15日放送の水曜日のダウンタウンでは、「新春クロちゃんリアル人生すごろく」と題したドッキリ企画の後編が放送されました。数々のプチドッキリの中でも特に注目を集めたのが、寝室の天井から大蛇を落下させるドッキリ。クロちゃんが就寝後、全長2.5mのカーペットパイソンが天井から落下。驚いたクロちゃんはリビングで一夜を過ごし、翌朝ヘビはまだ寝室にいたものの、そのまま仕事へ向かうという流れでした。
寝室に落下したヘビに驚くクロちゃん
スタジオでは笑いが起きていましたが、視聴者からは「ヘビがかわいそう」「虐待だ」といった批判的な意見がSNS上に多数投稿されました。中には「水ダウに倫理観は求めてないけど、ヘビを高いところから落とすのは流石に可哀想」といった声も。
専門家の見解は?
この件について、一般社団法人日本爬虫類両生類協会の代表理事である白輪剛史氏(仮名)は、「ヘビがかわいそうと思う人がいるのであれば、アウトでしょう」と断言。ヘビにとっては何のメリットもなく、恐怖を与えるだけの行為だと指摘しました。 さらに、ヘビも痛みや恐怖を感じる生き物であり、このような演出は動物愛護の観点から問題視される可能性があると警鐘を鳴らしています。白輪氏は、もし同様の依頼が来ても「そういう目的には使えません」と断ると明言しました。
全長2.5mのカーペットパイソン
ヘビは動物愛護法で定められている愛護動物に含まれており、今回の演出は動物虐待に当たる可能性も指摘されています。動物愛護団体からの告発も想定される事態と言えるでしょう。
バラエティ番組における倫理観
今回の水ダウのドッキリ企画は、視聴者の間で賛否両論を巻き起こしました。笑いをとるための演出とはいえ、動物愛護の観点から疑問視する声も少なくありません。バラエティ番組における倫理観、そして動物福祉への配慮が改めて問われていると言えるでしょう。今後の番組制作において、こうした問題への意識向上が期待されます。